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詩 INDEX

44.充実とは
43.宝物だからね
42.贅沢者
41.我侭
40.すごく現実。
39.ばらんす。
38.はる
37.いくじなし
36.
35.綺麗な部屋で
34.幸せな頭
33.しぜんにいきる
32.波。
31.純粋
30.関係
29.好きでいっぱい
28.えがお
27.たつ
26.フィルター
25.離別
24.按配
23.おやすみ
22.チクチク
21.re-set
20.reborn
19.絡まる
18.かちっ。
17.
16.お砂のお城
15.あきらめわるいの
14.抜け殻
13.希望の核
12.障壁
11.溢れる
10.
9.希望とうい絶望
8.
7.朝焼けの朝
6.感傷
5.歩く
4.楽日
3.理想
2.出口
1.迷宮
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充実とは

外部からの刺激を受け、

及ぼした内面の変化みたいなものに対し、

自分の脳みそで考えて整理して、

自分の言葉でその時点での結論を得る。

それはとても楽しいことじゃないか。


たとえそれがどんなにヘビーでも。


結論を得て、やがて実感になる。

その時に初めて理解し、体得するのだろう。



その一連全てが充実ではないのか。
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宝物だからね

壊すことは好みじゃない

壊すことなんかできないから

扉の前でずっと待ち続けていよう

用意しているものは大切に暖めておこう

さめないように

新鮮さが薄れないように

大切に持っていよう

なんとなく時間つぶししながら

いつか出てくることを信じるから

少しの涙と

少しずつの善意のかけら

そんなものを糧にして


過去にはとらわれず

経験にはとらわれず

ただ、いまだけを見極めていよう

いつかを信じるから

あなた自身を信じるから

待ってるよ。
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贅沢者

吐き出すことすら 選んでいる。


それは至極贅沢 なのは分かっている


何故 軽くならないのだろう


何故 楽にならないのだろう


何故 貴方は楽になるのだろう


何故 貴方は軽くなるのだろう



傲慢なのだなぁ


贅沢なのだなぁ


私が求めているものは


話を通じて 私という人間を理解していただく事なのだなぁ


私という人間が


こういう経験をしたらこういう風に感じる


ということを 説明することなく


経験を語るだけで感じ方を想像して理解されることを


おそらく望んでいるのだなぁ




それは、至極贅沢なことだな


傲慢なことなのかも知れないな


説明するのが面倒なのだな


そしてたいがい 説明することはそのまま伝わらない


そこに解釈が入り込む


この ズレが嫌なのだろうな



誤解をされることを何より恐れ


どうやってもありのままが伝わらないのなら


もうそれでいいやという気持ちなのだろう


曲がって伝わるものならば


いっそ心の中にしまっておくほうが


楽なのかもしれない



それでも満たされない思いで


日々をすごす


たまった何かを、吐き出したくなってきている





でも、吐き出せる対象の人が いない
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我侭

我慢なんてしたくないしたくない って。


子供みたいだ。


楽になりたいなりたい って。


本当に子供だ。


それでも我慢しなくちゃいけないって。


誰も言わないそんなこと。


ゆるせることとゆるせないことの基準は自分の中。


誰も責めない。


誰も叱らない。


全部が自分の責任。


コントロール制御いっぱいの私自身を、


今、私はもてあます。
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すごく現実。

子供は正しい。

1日に3回お腹が空いて、

時間が来ると眠くなって、

おひさまが上ると目を覚ます。


生きることの基本的なことを忘れない。

食べなきゃ死ぬし、

寝なきゃ死ぬ。


そういう正しい子供のリズムに引っ張られる。

死にたいなんて思わない。

生きるって何?なんて思わない。

ただ今ある、自分の手にある生を、繋ぐことが一番の仕事。

それは基本だから。

それが崩れると駄目になるから。


夜は眠るもの。

朝は起きるもの。

昼は活動するもの。


1日にいい塩梅に食料を採り、

また活動する。

また休息する。


生に向かって精一杯な、その姿勢は

一番重要なもの。


余計なものを色々詰め込んで来て

その基本が損なわれると、

いつの間にか迷路に迷い込む。


子供の正しさ。

素直に、まっすぐに。

大人になった私が、復習すること。

子供から学ぶことは、そういうこと。

大切な大切なこと。
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ばらんす。

手の動き。力の入れ具合。


足の動き。歩く速度。


バランスの感覚。


頭でカラダの動きを考えた途端、ガラガラと崩れる。


感覚だけをたいせつにしていると、不思議と自由に動ける。


考えてしまうのも感覚の問題なので、


実は頭でものなんて、考えられないようにできてるのかもしれない。
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はる

なまあったかい風が吹いている。
夜、私は家へ急ぐ。


早歩きしている、と、コートの中はじっとり汗ばむ。
思わずコートのすそをかきあわせたくなるようなそんな風から、
思わず全身で受け止めたくなるような風へ。


ああ、冬が終わる と思う。


何か按配間違えちゃったんじゃないかと思うくらい、急にあったかい日が来る。
春の空気がいーっぱいに入った風船、その口を、ちょっとずつ開けて。
少しずつ春を溶かして行く。


あったかい風はしけった風で、
あのしけったなまあったかい風は、心のやわらかいところをそーっと撫でて行く。


何かの予感
形にならない予感
でもきっと悪いことはおきないようなそんな予感
根拠のない予感


軽く軽く軽く軽く


コートを脱ぐように、心にかぶさった色々も脱いで


軽く軽く軽く軽く


なれるようななりたいような
そんな季節
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いくじなし

弱い自分と対峙している。



強引に過ぎる、自分を貫く姿勢は、棘だらけの甲冑。
攻撃こそが最大の防御といわんばかりの。
その内側にある、暖かくてやわらかい部分は、とても繊細。



かろうじて留まっている私。



こんなどうしようもない状態になっていることなど知らないのだろう。
見せていないから。
もう興味もないのだろう。
私は、離れていった人間だから。



突き放してそのままになってしまった、見当違いの人選だったのだろう。
だからもう、私は用なしなのだろう。



直接ぶつかれない時点で駄目。
だから私にはその資格がない。
ならばすっぱり切ればいいのに。


自分から。




私の手に余る事はわかっているのに。
なのにどうして目が離せない?
遠くから身を案じる事しか出来ない。
それも余計なお世話なのだろうな。


恋愛感情、に、似たもの。に、左右されている。
でも、私にその資格はない。


弱い心とぐるぐる戦っている。
優しさに見せかけた、弱さと戦っている。




そして、辛うじて留まっている。
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ぱっと目に付いて これ って決めて
決めたらあとははやい
簡単なものだ


動物の本能のままに動けば人はそうなる
ときめきって性欲に直結した気持ちだ
綺麗に綺麗に飾り立てた性欲のかたちが 恋


簡単だ簡単だ


しかし、どろどろの剥き出しの性欲のどこがいけないんだろう
綺麗に綺麗に飾った内側は大抵どろどろなのに


それだけが必要な時もある
それだけを求めたい時もある
動物だから。


愛 というものが入り込むと
ややこしくてややこしくて でもまっすぐで
エネルギーを使って でもエネルギーになって
そんな関係


飾り立てて本心を言わない、着飾った恋は


お祭り騒ぎの気分だけで充分だ
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綺麗な部屋で

一点の染みもない真っ白なシャツを着て、そこに座っている
身につけるものはどれもぴかぴか。
きれいなきれいなお洋服を着て、そこに座って膝を抱えている
窓の外を時折眺めながら。
何もない部屋の中と外の喧騒とを対比してはまた膝を抱える


生きるのはしんどい


と、いうけれど。


窓の外にはきらきら輝くひとたちがいる
傷つきながら ぼろぼろになりながら 必死で戦う人がいる


真っ白なシャツが汚れるのは そんなに怖いことですか
傷ついた自分の血でぼろぼろになるのは そんなに嫌なことですか


ぼろぼろになった衣服で磨かれて
傷ついた血で洗い流された
きれいなきれいな魂を。


傷つきつつも、綺麗な魂を。


羨み、眺める。ただ指を銜えて。


何も変わらない 綺麗な部屋の中で。


退屈な 部屋の中で。
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幸せな頭

自分の分しか考えられない 幸せな頭。
不幸な話が大好きで
自分の思い描く夢は 誰かが運んできてくれると信じている


自分の罪を考えない
自分の分しか考えられない 幸せな頭。


両手を広げて何かいいものが落ちてくるのを待ってる
落ちてくるのは屑ばかりだよ。


落ちてくる屑に悪態をつく。
あー自分は不幸だと、その身を嘆く。


見たくないものは見えない。
聞きたくないものは聴こえない。
便利だね。本当に便利だ。

そうやって悪臭を放って、周りが顔をしかめても気づかない。


自分のやったこと。
自分の罪。
行動した結果について、あなたが考えなければいけないことは、たったひとつ。


目の前の餌に釣られて、浮かれる魚は、
そのまま釣り上げられて吊るしあげ。




その時に気づいても、もう戻らない。
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しぜんにいきる

この土とこの空と今目の前にあるものを全て受け入れて


あるがままをそのままを受け入れて


ただただそのまま、何も余計な事を考えずそのまま


ただただ毎日を真摯にいきていくことは、


きっと何よりも尊い事。


きっと何よりも綺麗な事。


くるしみもかなしみもよろこびも


全てを自分の糧にして


私はしあわせだー と、満たされること。


それでも前を見続けて、それでもより高みへと。


目を向ける事をやめないちから。


そんな、ゆめみつづけるちから。
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波。

立つそばから。
それは崩れて落ちて、安定することなどない。
創ったそばからナ身にさらわれていくそれは砂の城みたい。
立派な城なんていらない。
波に乗って、ひょうひょうと波と戯れて
変わり続ける足元と足場と風景を楽しめればいい
安定は幻想 だからこそ安定を求める
求める事は悪い事ではないよね
そのまんまをそのまんまでよしと出来たら、
どんなにいいだろう。
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純粋

変わらない私がいる。
去年も一昨年も10年前も。
進歩がないのじゃないだろうこれは。
弱くて情けなくてでも強い自分。
変わらないけれど、なにかが変わった自分。
変化して変質して行く事は悪いことじゃない。
純粋なまま熟成する事は、
きっとない。
若くて純粋では、いつまでもいられないのだから。
たーくさん、たくさんの、
混沌を内包して。
包み込んで、柔らかく笑う。
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関係

結果のためにある関係と。
関係の連続の結果。
何かを求める関係と。
結果的にもたらされるなにか。
どっちが悪い なんてこと ないよ。
どっちも、必要な時に、
もたらされる関係。
関係という性質上、
相手に幻想を抱かせることは、
何よりも罪深いこと。
モノよりも。
気持ちを偽る、その、罪深さ。
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好きでいっぱい

好きでいっぱいになるといいのに。
まわりのいい事も悪い事も、
全部好きでいっぱいになるといいのに。
さて、ぼちぼちと、
ゆったり歩き始めよう。
周りの景色をたのしみながら、
よりみちしながら歩き始めよう。
自分の気持ちにまっすぐに歩いていこう。
そのうちどこかにたどりつくさー
くらいの
楽な気持ちで歩いていこう。
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えがお

誰もが笑顔でいられたらと


いつでも誰もが笑顔でいられたらと。


幻想だけれど。


だからせめて、早く笑顔に戻れるように


笑ってばっさり。


幸せだよってばっさり。


切るものに対しては、意地でも笑顔で。


皆がつられて笑ってしまうような、


そんな笑顔で。
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たつ

ちっと足元見てみよう。
どっこにもよっかかれないこの状況を。
よっかかっちゃいけない。
とりあえず立ってないと、どこにもいけない。
今は前とか先とか見ちゃいけない。
今、この現在を見ていなきゃいけない。
まずは足元。地盤固めたら、
その次に足を一歩踏み出せばいい。
大丈夫。時間はないようで、いくらでもあるから。
必要なだけの、必要な時間があるから。
やさしいともだち、ありがとう。
ほんとうの友達としての優しさをありがとう。
ひとりよがりにならないように、
ひとりよがりにならないように、
それだけ思ってやってきたけど。
今でもそれだけは肝に銘じて。
笑って、乗り越えていくさー
何にもないより、何かあることのほうが、
きっとよっぽど幸せだー
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フィルター

目を凝らし、息を潜めて、まっすぐ見詰める。
その視線の先に、あるべきものを捕らえようと。


必死になって。


明るくなったり、暗くなったりするけれど、
間には相変わらずの深い霧。


それはフィルター。


見える物からも目を逸らし、
聴こえる音をも遮るフィルター。


何も見えない、何も聴こえない。
そこでうずくまり絶望するの?


作り上げた完璧な世界の、
テーブルの真ん中に居る、
小さくて、壊れやすい、君。
完璧な世界は、でも偽りの世界。


外からやってくる嵐は、
きっといつか、その世界を崩壊させるのに。


気づき始めて。気づいて。


愛が、恋が、誰かと心を通わせる事が 幻想ならば。
孤独もまた、幻想。
何かあるようで、何もない。
あるがままの、事柄だけ。


それを、


悲劇と捉えるか、喜劇と捉えるか、
幸福と捉えるか、不幸と捉えるか、


それは君次第。


フィルターを取り外して・・・
そこにある希望に、絶望に、混沌とした、
その渦の中に。


飛び込め。
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離別

触られた髪を洗うのが怖い。
触られたものを、洗うのが怖い。
あったことはあったこと。
今はそれが薄れてしまうのが怖い。
でも、
私は洗い流す。
新しい日に、前を向いて向かう為に。
涙を流しながら、
洗い流す。


忘れることが怖くて、
忘れられないような思い出を作った。
確信犯。
すべて了解して、わがままをだまって受け入れてくれた、
あなたに、ありがとう。
薄れても、忘れそうになっても、
あったことはあったこと。
何も残さなくても、絶対に消えないもの。
わかっていても、何かを残したい私は、弱いね。


感謝をいっぱい。で、
前を向いて、歩いていきますよ。
振り返りもしないそぶりで。
だって、心の中で、私の中で、宝物になっているから。
ありがとう。ほんとうにありがとう。
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按配

受け入れたらいいのか
突き放したらいいのか
なにもないふりしてたらいいのか
私はなにもしなければいいのか
完全な受身に徹していればいいのか


わからないんだよ。


わからないことはこわいね。
わからないことは不安だね。


私、どうしたらいいんだろう。
私は、なにをしていたらいいんだろう。


そばにいること。


ちょっと距離を置いたところにいること。
そうやって納得していたのに。
なんだかガラガラ崩れちゃった、よ。


でもいいよ。慣れてるから。


でもこればっかりは、何度経験しても、
経験が増えるごとに、辛さが増していく、ね。


さて、もうちょっと、つよくならないと。
昔は昔。今は今。
昔の経験の相手の事など考えていても仕方ない。


直感を信じよう。イメージを、信じきろう。


ね。


で、いいほうへ転がっていけばいい。
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おやすみ

不安で押しつぶされそうな夜は
不安だから、早く寝ちゃう。


早く寝なさい。って、かけてくれる言葉に従って。


早く、寝る。


寝ます。


それでもひとりで不安から逃げるように眠る夜には、
不安がこのまま、こころのなかで、夢になって現れて、
それはそれは寝覚めが悪いので。


早く寝なさい。って、かけてくれる言葉に従って。


その言葉のあたたかな魔力にゆだねて、


いい夢を。


いい夢を。


魔力の消えないうちに。


おやすみなさい。
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チクチク

チクチク。つつきあう。
チクン。
様子を伺う。
プス。
…やりすぎた。刺さった。


愚かだね。愚かだ。
私は本当に愚かだ。
もっとまっすぐ言葉を出せばよかろうに。
もっとまっすぐ気持ちを出せばよかろうに。
でも怖いのだ。
だから、チクチクになるのだ。


で、中途半端に垣間見えた何かを、
また不安の材料にする。


愚かだよ。私は、愚かだ。


自分が信じられなくなってきそうだ。
怖いんだね。
だからと言って疑ってかかってばかりじゃ何も。


ああ難しい。何を信じて、どう動くべきなんだろう。
相手をみて、自分の行動を考えてしまうこと。
それこそが、私のナチュラル。


の、ハズなんだけどなぁ。。。
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re-set

ほわほわ ぽかぽか
あなたがわたしにくれたもの
わたしの過去を一掃してくれるもの
わたしにとっては上書きすることになる、もの


その意味の大きさを、あなたは知らない
けれど。けれど。


とっても大きな意味を持つ、もの。


だから私は、ここからまた生まれ変わる


ちからになるよ。
いつも傍に置いておくよ。
いつもいつも。傍に。


ありがとう。
ほんとうにありがとう。
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reborn

出口の前が、一番つらい。
ほら、芽をさ、出す前のたねとかね。
あとちょとで殻が割れるヒヨコとかね。
出口の前って、一番たいへんなんだよ。


だからさ。


ああ、ほら。ぎったんばっこんのさ、
あっち側からこっち側に倒れる、その瞬間。
傾いたらすぐなんだけどね。
倒れるまで傾けるのと、その後って違うよね。明らかに。
そんな感じなんだよ。そんな感じ。


あっち側からこっち側に、ぱたーんって。
行くまでの。


なんかそんなんじゃないのかな。
ちょっとさ、休憩してさ、
一息ついた拍子に弾みがついたりね。


緊張と弛緩のバランスって大事だしね。
なんだって、サイズきっちりだとさ、
ほら、遊びの部分って重要だからね。


潤滑に動かすには。


油も差さなきゃさー。ぎぃぎぃ言うばっかりで。
油と緊張と弛緩。
これのバランスって、大事だよね。


コツがあるんだよね。


そうするとさ、いきなり視界がひらけたりするんだよね。
殻が取れたヒヨコのみる世界ってどんなだろうね。
たね破って、土の中うんうんってひょこって顔出した芽とか
どんな世界なんだろうね。その視野に広がるのは。


脱皮をした直後の…へびとかさ、とかげとかさ、
脱皮するまえと、したあとと、きっと世界は違ってみえるよ


うん。違ってみえるよ。


だって、脱皮してるんだし、殻やぶってるんだから。
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絡まる

絡まって絡まって、身動きがとれない。
誰のせい?
他でもない自分のせい。
自分が選んできたことの結果があるだけ。
なのになぜ重たいなどと思うのだ私は。
なのになぜ救われたいなどと思うのだ私は。
勝手に過ぎないか。
なぜ求める手を振りきろうとしてしまうのか。
自分がしてきたことの結果じゃないか。
なぜ振りきろうとする
なぜ。


求める手は、私しか頼るものがないというのに。
そもそもの原因は全て自分にあるというのに。


勝手だよ。


本当に勝手だ。


偉そうな事をいくら並べ立てたところで。
本当の自分を誤魔化す事など。


誤魔化して茶化して進んだその先に、
一体何があるというのだろう。


なのに求めてしまうこの 自分は。
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かちっ。

でこぼこしている、まるでいびつな私と、
やっぱりいびつな、貴方がいて、
あわさったときに、カチって音がする。


あわさったときの、カチって音はね、
実は奇跡の音。


だから、カチって音が聴こえたら、
その相手を大事になさい。


その相手は、なかなかなかなか出会えない、
奇跡の人。


いびつででこぼこな私たちの、
いびつででこぼこを埋めあえる、
まるで奇跡のパズルのピース。


でこ ぼこ カチっ


でこ ぼこ カチっ
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私は鏡。
あなたを映し出す鏡。
愛しさ、醜さ、全て映し出す鏡。


氷には氷
炎には炎
陽光には陽光
闇には闇
優しさには優しさ
憎悪には憎悪
弱さには弱さ
強さには強さ


あなたが評価する私は即ちあなたの評価そのもの
跳ね返し反射しぎらぎら
映し出し吸収しきらきら
鏡であるところの私の本質は
未だ見えぬ姿


きらきらぎらぎら


光も闇も善も悪も陽も陰も月も太陽も
皆同じで分ける意味などない
ぎらぎらきらきら
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お砂のお城

どこまで強くなるんだろう私は。
どこまで強くなればいいんだろう私は。
手の中のものは、簡単にすり抜けていく。
つかみ続ける事はとてもとても難しい。
これ異常強くなれるのだろうか私は。
やっぱり少しだけ、不安になるよ私は。
強くなった先になにがあるんだろう。
あたえ続けていたらいつか
何か返ってくるのだろうか。
強くなればなるほど、
求めるものが遠くなる気がするのは、
なぜなのだろう。


ただ、安心が欲しいだけなのに。
守られる感じが、欲しいだけなのに。
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あきらめわるいの

あきらめわるいの
はやく はやく はやく
みつけてよ
ここにいるから ここからでられないから


はやく はやく はやく はやく
ひっぱりだしてよ もちあげてよ
こんなところに いたくないの
みたくないもの ばかりで
だめなじぶん ばかり みえて


どんどん おもくなるの
こころの めかたも からだの めかたも
こんなに おもくなったら だれにも
ひきあげられなく なっちゃうじゃないの


そうなるまえに ひきあげてよ
みつけてよ
さがしだしてよ
うっかり であってよ 
わたしも おもいからだ と こころ ひきずって


とにかく ずるずる
かろうじて ずるずる


あるいてるの
あるかなきゃ しょうがないから あるいてるの
ぶつくさ いっても しょうがないから
とりあえず あるいてるの
ぶつくさ いって なにかが かわるなら
よろこんで ぜんしんぜんれいを かけて いうけど
もう ほんとに うんざり
だから はやく はやく はやく はやく
やすみたいのよ
ひといき つきたいのよ
みんな わかっちゃないんだ
だれも わかんないんだ
わたしも わかんないんだ


わかる のは つかれたって こと だけなんだ
めいっぱい あんしん させてよ
やすませて ここちいいぬるまゆのなかで


うまれた まんまで


そんな じかん


はやく はやく はやく はやく はやく はやく はやく はやく


もう ないちゃうから
どこにいるの
わたしの すきまを ぴったり うめる かたちを もった ひとは
おそいおそいおそいおそいおそいおそすぎる
はあ つかれたよぅ
もうすこし あるこう
まだ もうちょっとは いけそうだもん きっと たぶん
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抜け殻

今更だけど今だから


悔しいけれどいまのあたしは抜け殻。
それって凄く怖いから、認めないように生活してきたけど。
何も手につかないとか、若くて今より自由な頃みたいに、


好きなように抜け殻加減は出せないけれど。


でも、今のあたしは抜け殻。
あたしの精一杯の優しさで、この抜け殻加減を、あなたは知らないけれど。


気づきもしないけれど。


想いの残像だけを残して、私が消えて行ったと、
そう思ってるあなた。


冗談じゃない。


あたしは生身のあなたを、生身で愛した。
それこそ壊れて粉々になるくらい愛した。
そんな事も気づかず、いや、
気づかない振りで、あなたはまた、
ひとり囲われた世界のあるじになる。


そこは安全。


一見安全。


襲ってくるものを締め出せるから。
でも、絶対的に栄養不足な囲いの中。
そこであたしの残像を見ては苦しんでいるあなた。


でも残像は。


あなたの想いかたひとつでいかようにもなる、紛い物。
生身のあたしはここで抜け殻になってる。


あなたをそこから引っ張りだすために。
必死で戦って、精根尽き果てて、ボロボロの抜け殻。


でも、他の何を後悔したとしたって、
あなたのためにボロボロになって砕けた事を、
あたしは後悔しない。


だからこの抜け殻はどうしようもない。


少しは責任感じてるんだったら、
ちったぁ前向け。


生身のあたしを感じてよ。
あのときの、本当だった、生身のあたしを、
思い出してよ。
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希望の核

目の前を、すり抜ける、その、手を
あと少し、あと少し、ほら、あともう少し。
後少しなのよ。
その、あと少しの距離の、なんと絶望的な事か。


そして扉が閉まる。


無情に。閉まる。残るのは感傷ばかり。
甘痛い、感傷は、閉じた心には優しく響くだろう。


幾度となく、手をすり抜け、
幾度となく、扉を閉ざされ、
それでも、
あきらめず、
懲りず、
今までやってきた。


そして、拒絶の言葉を投げかけられるたび、
私は静かに絶望する。


それはあきらめ。
またか、というあきらめ。


越えないの?
越せないの?


最後の、一枚の、うすっぺらい、その壁。
その壁こそが、いつでも私を絶望させる。


ダメかもしれないと、思っていても。
その壁さえ越えれば。


そんな確信が、私を捉えて離さない。


いっそのこと、絶望して、切り離してしまいたい。
この、希望の、核。
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障壁

ひとりで生きてゆけないから
必要なの。ずっと歩いていく人が。
意地を張っても仕方がないから、
意地を張るのは辞めようと思う。
ひとりで生きてゆけないけれど、
ひとりで生きなくちゃならなくて、
意地張りたくないから、
しんどいって言う
しんどいって言うけど、
傷つくのは怖いから、
何かに対して、構えてしまう。
私の構えは、柔らかい構え。
笑って誤魔化して、よく笑って、
ベタベタしない、あっさりした、
女を感じない、そんな人。
そんな、やんわりとした障壁。
そんな、やさしい障壁。


どこまでもどこまでも、入り込めるようでいて、
やんわり押し返す、そんな障壁。
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溢れる

どんなに、ずたずたにされてもいい。
行き場のない言葉たちが、
行き場のない想いたちが、
行き場がない。
行き場がない。
行き場がない。
一方通行な、想い。
行き場のない、想い。
留めて溢れさせて、
爆発しないように、
そっとなぐさめてあげる。
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優しくて嬉しい言葉で鍵をかけられた。
その言葉はとっても魅力的で。
またどこへもいけなくなった。
役目はまだ終わってないのか。
ならばいい。ここにいる。
覚悟ひとつで壊せる鍵ならば、
いつでもいいじゃない。


それが私の選んだ道。


限られた時間のなかで、
でも無限にある時間のなかで、
あとどれだけ、何を築き上げられて、
何を残せるのか。


解らない、そう、明日はだれにもわからない。


でも、それでも。


あなたが私に求めるものと。
私があなたに求めるものと。
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希望という絶望

あなたは、
何を望み、何を求め、何に期待して、
そこに立っているのだろう。


わたしは、
いったい、
何を望み、何を求め、何を期待して、
ここに立っているのだろう。


私にあるものは希望で、
どうしても捨てられない希望で、
その希望の核を、
きらきらした中心を、
曇らせないように、曇らせないように、
必死に磨き続けている。


希望を捨てられないのは、私の弱さ。


私の強さ。
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見えない。見えない。見えない。
何も見えない。
視界はあまりに悪すぎて、目を凝らしても何も見えない。
見たいものが見えない。


見えないようにしてるだけ?


おかれている立場はめまぐるしく変わり、
距離も間合いもめまぐるしく変わり、
変わらないものは何一つない中で、
変わらないものは私だけなのか。
そもそも変化しているのか。


見えない。


見えない。


雨が降る日もあるよ。
晴れる日もあるよ。
そうだよ。大丈夫だよ。


私が知りたいのはそんなことじゃない。
大事な、肝心なところが真っ暗。


いいの?ほんとうにいいの?


ここに立っていて、いいの?


まっすぐに見つめる私の視線は問いかけるけれど、
届かない。暗くて届かない。


目を凝らして、よく観てみよう。
真っ暗な中に、きっとそのうち、光が灯る。
それまでは、ただじっと、見つめていよう。


今までと変わらずに。そのままに。


私は、目を、逸らさない。
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朝焼けの朝

赤い赤い朝焼けの空
私は万能感に満たされる。


なんでもできる気分。
朝焼けの空。


朝の清浄な空気を吸って、
体の隅々まで行き渡らせて、


今日も一日、がんばろうと思う。


赤い赤い朝焼けの朝
私は絶望感に満たされる。


なんて自分は小さいんだろう。
あの朝日にくらべて、
私はなんてちっぽけなんだろう。
なんて弱いんだろう。


昨日はあんなに前進した気がするのに、
今日、一気に滑り落ちたような気分になる。


朝焼けの空。


でも大丈夫


きっと、少しずつ、前に進んでる
ふと振り返れば、出発地点がもうあんなに遠く


だから大丈夫


後退したと思っても、
それも必ず、私の財産になるから


立ち止まる時間がないように見えても
立ち止まったところに近道を見つけるかもしれない


寄り道も休憩も、無駄なものは何一つない。
ただ、自分をしっかりと見つめていれば。
見失わなければ。


大丈夫。


朝日の中で、あなたと私と、
立ち続けている。
見つめ続けている。


そして前を向けば、いつの間にか到着地点が見えている。


だから今日も一日、足元を見つめて、
あなたの視線を感じながら
がんばろう
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感傷

同じ道。同じ匂い。
同じ温度。同じ喧騒。


変わらない風景。


フラッシュバックする想いと気分。


それは幻。


実体のない感傷。


私の幻。変わらない気分と想いの塊。


あの頃の私と今の私。


沢山のものを捨て、失くし、
かけがえのないものを得た。


幻の感傷は、昔の風景の中で、
あまりに生き生きとして見えたけれど。
それは残骸。


あまりに生き生きとした、私の残骸。


今の私は残骸の私をぎゅっと抱きしめて、
私の今、実体を生きるために


再び今の場所に戻る。
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歩く

長い、長い道のりを、私は歩く
私は歩いて帰る
上を見ず
下を見ず
振り返らず
走らず
立ち止まらず
ただ前を見て歩く
一歩一歩
私の周りで景色がどんどん変わる
しかし私は変わらない
景色が動いている 私が動くのでなく
景色が変わるたび、
私は身につけているものを変えたりもしたけれど
私は変わらない 私のままで
自分のペースで
おなじ足取りで
時には大切なものを捨て、拾い
そして突然、あるいは徐々に
帰りつく先が見えてくるのだろう
私の、私だけの家が見えてくるのだろう
私が、私のまま帰りつくべき家が
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楽日

朝まで飲んで
芝居がハネて
たくさんの人と大騒ぎして
さいごに残ったほんとうのうちあげして
うたって
すこししゃべって
ねむって
朝おきて
駅でみんなと別れて
家について
ちらかった荷物を眺めて
たばこすって
ちらかった荷物のなかで
大きな花束を見つめる
寒くなってきて
布団にもぐって
CDをきいて
文章などをしたためて
きのうまでの時間を
ふりかえる
たぶん
もう二度と語られることのない
お芝居の台詞
会話のひとつひとつ
さいごに
ゆっくりゆっくり
たどってみる
いまは捨てられない
2ヶ月たてばもう
ずっとずっと色あせてく
花だって
2週間もたてば枯れてしまう
それでいい
そしてこの1日も
きのうまでの2ヶ月と同じはやさで
すぎてゆく
きょうの1日は
日常と非日常のさかいめ
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理想

不安定な時 側にいてほしい人。
不安定な時 側にいてあげたい人。
ただ心やすらぐようなそんな空気を作ってあげられる人。
ただ、黙って他人の話を聞いてくれる人。
ただ、静かな人。
とても頼れる人。
自分のことがよくわかってる人。
だめなことはだめといえる人。
柳のような人。
月のような人。
哀しい目をしている。
優しい目をしている人。
目に強い光を持っている火と。
笑い顔が素敵な人。
これは、理想。
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出口

私は誰でしょう
街の中にひとりぼんやりと
夕日に向かって立っています
目に映るはしっこでは沢山の人たちが行き来しています
それはそれはせわしなく
私の視界の真ん中にあるのは夕日で
私は私に私は誰でしょうと
一体誰なんだろうと問い続けています
夕日は、ただ赤く、低く私を照らし続けています
私は誰なんだろう
その答えは、永久に見つかりそうにもありません、
かのように思えました


私は私である


言い切れるその日まで
しばらく私は独りで
夕日に向かって建ちつづけていました


私は私である


その答えを見つけたのは
はっきり言ってしまえば私自身
そんな問いなどもうとうに問い飽きた頃
まるでずっと探していたものが
          とてもありきたりなところから出てくるような意外さと
少し間抜けな空気の中に、ひょいと顔を出しました
その答えのすぐ後ろに、あなたがいました
あなたは
「おまえはおまえだよ、ずっと僕の側にいるおまえなんだよ」
と言いました
あなたは私のまっくらの中で、ぽっ とついた豆電球のようでした
しかし、ほんとうに光っていたのは


私は私である


その答えだったようです
あなたは
「私は私である」うえのあなただったのです


街の人がせわしなく動いています
そのなかで、
私もあなたもせわしなく動いています
せわしなく動きながら
「私は私である」うえの私は月に向かって問いかけます


「私は幸せかな?」
あるいは
「満たされているかな?」
その答えは、今は永久にみつかりそうもありませんが、
あなたとせわしなく動いているうちに
まるでひょいと見つかるものでしょう きっと


その時にあなたが、
やっぱり側にいてくれるひとだといいな、
と、ふと思ってしまうのです
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迷宮

迷宮の中は暗く、薄暗く
薄暗い灯りは真実のみ掠めて通ってゆきます。


果てしなく続く電話の呼び出し音は
迷宮の闇をいちだんと落とします


伝えたいことは
ほんの一瞬のタイミングで永久に語られぬ言葉になります
語られぬ言葉は迷宮の中で永遠の輝きを放ちます
それは時が経てば薄灯りのようになっています
果てしなく それは薄れてゆくほど美しさを増していくような


ほんとうに伝えたいことはたったひとつ
確かな輝きを持って


そんな宝石が迷宮の闇をほんの少しやわらげて


迷いつづけます


宝石のかけらがとても痛いときは
空を見上げます
高いところから見る東京の風景はとてもきれいでとても哀しい


待っている電話の音は鳴りません
迷宮の中はいつも独りで
電話の前で立ち続けています
真実のみ掠めるほのかな灯りが私をますます混乱させる
永遠に呼び出し音の向こうの誰かの声を待っています
真実が見えそうで見えない
呼び出し音は鳴りません
迷宮のどこかで戸惑っています
迷宮の出口はありません
私を呼び出すあの声に縛られています
迷宮の入り口は見つかりません
語られなかった留守番電話の無言の意味を探しています
真実を探しています
答えを、ください
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