トップ自己紹介|テキスト|よみもの趣味ごろくBBS|リンク|FB
<< 美しいものと醜いもの | text_top | 生まれたこと >>

遺伝子操作

不自然、という言葉をよく使う。
神への冒涜だ、みたいな言葉もよく聞く。
遺伝子操作は色々行われてるから、もうそういう言葉もアレなんだろうけれど。


何が不自然で何が自然なのか、
何が冒涜で冒涜でないのか、
私にはわからない。


法王庁の避妊法 という本がある。生憎私は本を読んではいないのだが、
この本を原作にした舞台を観た事がある。


オギノ式を見つけた産婦人科のお医者さんのお話。
オギノ式を実証するために、彼は自分の妻に生理のあった日を記録するように頼む。
妻は、こう言う。


「赤ん坊は天からの授かり物だ。そんなものをコントロールするのは、恐ろしい。それは神を冒涜する行為ではないの?」


と。
オギノ式は、ローマ法王庁が唯一認めた避妊法、だったと思います。
一番自然な形の避妊法ということです。
どちらかというと、避妊よりも子供をつくるための方法という気もしますが。


そんな時代の人が、当たり前に中絶したりクローンベイビーを作ったりする様を見たらどう思うだろう。
結局はそれが導入されてしまえば、「自然」と感じてしまうのだろう。
それは、慣れて鈍感になっていくということ。
人の手が入ったものを不自然というなら、人工というなら、私達が生活している空間にまったくの自然のものなど本当に少ない。


だから、ある部分で流れに任せて見守ることも必要なのだろうし、
自分の中の気持ち悪さ、違和感を隠さない事も必要なのだろうな。


遺伝子操作、私の中では、アリなんですね。
食物に関して言えば。
人間に対してそれをどう使うか、とか、クローンを作る、とかには抵抗感があります。
でも、抵抗感がある以上の事を、素人である私には何も言えないというのが本音だったりします。
| 100考 | pagetop↑