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嘘をつくこと

嘘をついたことのない人なんていないだろうな。
いい嘘と悪い嘘、っていうけれど、本当はそんなものないんだろうな、とも思う。


隠すこと、が、嘘になるならば、また定義は変わってくるのかもしれない。


事実を偽って誰かに伝えることは、それがたとえ優しさだとしたって一時しのぎにしかならない、という事。
伝えるべき事柄、伝えるべきタイミングというものはあると思う。


けれど、今その時点のことだけを考えて何かを偽るのは、結局自分のエゴなんではないのかな、と思ったりする。最近。
嘘をつくことを、「あの人のため」と思い込むのはよくないな。


だってきっと、それは逃げだもの。
事実を隠すのと、事実を曲げることは違う。


まあ、事実を事実のまま伝えることってすごく難しいとも思うのだけれど。


ひとつの事実を、私が伝える。あなたが伝える。
その内容はきっと、わずかでも違っているはず。
それは私なら私の、あなたならあなたの頭や心の中を通っているから。


伝言ゲームのように、誰かの中を通るたびに少しずつ形を変えて行くから。
それがきっとうわさなんだろうな。
事実無根なんてうわさ、あるのかな。なんて思う。


事実なんて、それを体験した当事者にしか分からないものだものね。
たとえそれが、色々な人の中を通った結果、当事者からしたら事実無根になったとしたって、誰も責められない。


話がずれたけれど。


自分の心や気持ちを偽ったりすることは、やっぱりたとえどんな理由があったって、しちゃいけないんだな。きっと。
それは後悔みたいなものになって、ずっと心の中に溜まっていってしまうから。
それは自分を曇らせるから。


あなたのために、と、嘘をつかれた相手の気持ちになると、やっぱりやりきれないものな。
つかないでいられたらいい。でも、やっぱり嘘をつきながら生きて行くんだろうな。私たちは。
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