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殺人

人を殺してはいけません。
あたりまえのことです。


なんで?


人のものを盗んではいけません、と、同様のこと。
ころされた人が困っちゃうから。
でもね。
この世の中はそう単純に出来てるわけじゃなくてね。
死にたいと心から望む人がいるとしたら。
でも自殺できなくてほんとうにつらい思いをしてるとしたら。



どうします?



そんな場面、きっと色々あるのだろうけれど、一番わかりやすい例を挙げて。


安楽死。


もう、余命もいくらもない。
生きていることは身体的な苦痛のみ。
あとは死ぬのを待つばかり、な状態。
こんな状態で、「もう死にたい。ほっとけばすぐに死ぬのに。延命のためだけに生きたくない」
って、自分の大切な人が心から望んだとしたら?



難しすぎて、とてもじゃないけれどたとえ話で結論が出る問題ではないです。
人を殺すことを、なんとも思っていない、と言う人はあまりいなくて、それは私たちの生きる社会がつくったルールなのだけれど。良心。幼い頃から刷り込まれたこういうモラルに逆らうことは、とてもとても重い枷を負うことになるわけです。


もうちょっとオカルティックな(あるいはスピリチュアルな)方面から話を進めると、人を殺すというカルマを背負うことになるわけです。


とてもじゃないが、憎しみで人を殺すことは出来ません。
そんなものを、にくい人のために背負うことが理解できない。
私はとてもいくじなしな考えのもと、人を殺すことはできないと思う。
それほどの重荷を、他人の重荷を、背負えるほど強くないから。



人を殺せるということは、強いということ。
その強さがうらやましいかというと、そうでもないのですけれどね。
そんなことを思います。
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