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043自分勝手。

自分勝手。


人は誰でも自分ひとりぶんの幸福を希求し追求する権利を持っている、はず。
自分ひとりぶんがしたいこと、望むことだけを叶えるって現実的じゃない。
幸福追求の権利、ってあるけどさ、大事な権利らしいけどさ、幸福って言葉の意味するところってなあに?


自分の望む形にあれこれやろうと思って、相手を裏切る。
そんなつもりがあろうとなかろうと。
相手が裏切られたと思ったら、裏切った事になるわけで。


あの人にされた事とそっくり同じ意味合いの行為をその人にする、みたいな。


じゃあそれは、自分のなかでこういう筋道が立っているから間違っていない、と、堂々と主張できるほど私は強くないので。


それで、私自身の言葉が軽くなる、のならば。


そこで理解をしようと、踏み込む気持ちがないのならば。


関係はそこで途絶えるわけだ。


この作業はひどく気力を使う作業で、そういうものが好きではない私は、結構無理しないと出来ない。
無理を押してまで、自分の意思を伝えたいと思う相手はそう多くない。


あの人にされていて、私がこうなっている理由や道筋と、
その人にしていて、指摘される行為の理由や道筋と、
判りすぎるほど、自分では判っているのだけれど、それを筋道立てて第三者に伝わるように説明するだけの力がない。


周りの人達に振り回されるのは、今に始まった事じゃない。
ただ、振り回され方が変わっただけ。
振り回されるという言い方に異論を唱えたい人はいるだろう。


振り回されてるのは、こっちだ、と。


それもものすごく理解しているのだ。私の中では。
ただ、やっぱりそれを第三者にわかるように、言葉を使って説明することが非常に難しくて、そういうことを私はしたいなと常に思っているのだけれど、形にするとまったく違ったものに変質してしまう。


その、変質するという事に、今は過敏になっているような気もする。
言葉を使って伝えたいこういう事柄が、ことごとく間違って受け止められてしまうことの恐ろしさ。


だからとっても慎重になり臆病になり、私は自分の言葉が紡ぎ出せなくなる。


言葉で全部を現そうと思ったら、一言なのだもの。


***


「ぬいぐるみみたい。私」あるいは「子供の玩具みたい。」



「対象年齢12歳」って書いてある玩具を与えられて喜んだり戸惑ったりしている、5歳児。そんな感じ。
分かるのは、これが大切なもの、ということだけ。


あるいは、今あったらとても助かるだろうなぁという気持ち。
でも、その先が見えないことの不安。
読めない不安。


皆が皆勝手だってことだ。


自分勝手だけでは何も成り立たない。
だからここで、見極める勇気が必要だ。


決めて、方向性を打ち出す勇気が必要なんだなぁ。
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