サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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引き際。 2011-07-01

遊びやら恋やらをやめなかった代償で、
真っ白な霧にこの世界が覆われたなら
下校を教える調べを高い灯台の上から恋人を失ったものが
螺旋階段を登って鳴らすべきなのだ。
男は世界に下校を告げる。
霧笛の調べで帰りを知らせる。
螺旋は踏むごとに消える。誰も降りてこられないように。
(霧が晴れた日/特撮)

いやあ、発売になりました。特撮。特撮!!!!!!!
6年ぶりですって。いつの間に6年も経ったんだと愕然とせざるを得ない。
ってことはあれかい?なにかい?
最後のアルバムが出た頃の私はまだオトナになりきれてなかったってことかい?
っていう自問自答。
ああそうだ。ロコ!を聴いて「そうだこれだ!」とか思ってたそういえば。
知らぬまに時間が思わず過ぎている。こわいことです。
今日の1曲はそのアルバムから。
冒頭にこれだけ長い語りが入るのがやっぱりオーケン。
これの倍くらいありますけどね、語り。
しっかりおはなしになってるところもオーケン。
小説も待ってるんだぜ。
ごきげんよう、たいこです。
そんなわけでエンドレス特撮。一日中頭の中でも特撮。
久しぶりに聴いた林檎もぎれビーム!がやっぱりいい曲な件。

君の孤独わかってるよな、スゴイ話に出会っても、すぐに神と思っちゃだめさ
「マニュアルではめてるだけかもよ でもそれでも好きね?合言葉を言って」

なんて歌詞を作る人が、その昔、

僕の宗教に入れよ何とかしてあげるぜ

って歌ってたなんて。
どっちも好きですが、しっくり来るのはやっぱり林檎もぎれビームなんだ。
今日は玄関から風呂場に直行したわけだけれども、体を洗いながら考えたことがいくつか。
そして風呂から上がってすべて忘れてしまう。
そんなもんです。
昨日は若干疲れまして。少しおかーさんをさぼりたくなって仕事帰りにイオンの中のコーヒー屋さんへ。
あいぽっどで特撮を聞きながら、アイスコーヒーを飲みつつ読書。わーい贅沢!
ちょんまげプリンを読了。
おかーさんをさぼってたはずなのに、小説でおかーさん魂を大いに刺激されて涙腺が緩む。
わが子が人前で何かをこなしている姿はずるい。だめだ。
想像していたよりはるかに面白い小説でした。
こちらの予想の裏切りっぷりがすごい。そしてそれがとても心地良い。
大変読みやすい小説でもあったので、夏の読書におすすめ。
潮時ってのはどんなものにもありますね。
私は祭りが大好きです。
祭りが派手なら派手なだけ、楽しければ楽しかっただけ、その寂しさは強く深い。
終わらない物なんてないけれど、終わってほしくない反面、終わることが分かっているからこそ全力を出せるような事柄はある。
私はそんな感じのパァッとしたものが好きです。
祭りの終わりのものすごいさみしい感じも含めて、祭りが大好きです。
潔く去ることってかっこいい。
「もうちょっと楽しんでいたい」という気持ちをスパっと絶ち切って、
テキパキと撤収するさまは本当にかっこいい。
自分の身の回りのありとあらゆる物事の潮時と引き際をきちんと判断することってすごく難しい気がする。
会期の決まっていないこの祭りの、この宴の、どこで自分は引くべきなのか。
名残惜しいくらいがいいですよ。楽しくなくなるまで長引かせたら、それはグズグズになりますよ。
いつだってベストの引き際は、引くときに後ろ髪を引かれるものだと思うのです。
一度引き際を未失った物事は、その後も惰性で続いていったり、
とっくにやめたいのになんだかやめられなくなってたり。
「後ろ髪は引かれるけれど、ここでおしまい。」
っていう思い切りの良さは、私にだいぶ欠けているところでw
好きだったり楽しかったりしたら、とりあえず「もっともっと」と先を急いでしまう。
そして、短くて濃い関係を築いてしまうのです。
おかげで昔は大好きだったのに、今は出来れば食べたくないというものが山のようにあります。
ミスドのオールドファッションとか。
3ヶ月毎日オールドファッション食べてりゃそりゃ飽きるだろうと、35歳になった私ならわかる。
17歳の私に教えてあげたい……。
このような失敗をしつつ、今は前よりも上手に踏みとどまったり出し惜しみしたり、もったいつけたりして
薄く長く楽しむ術を身につけつつあるかなぁ。。。
以前は出来なかったことが出来ている今を確認しているような気がするここ最近の私。
口では説明出来ないけれど、バランスをとる感覚をうまいこと探っている。
すまーとなオトナになるために!目指せかっこいいオトナ。
すまーととずるいのって紙一重だよね。どうでもいいけど。
このへんの線引きに悩んでいるうちはきっとまだまだなのだなぁー。

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