サボテンとバントライン
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愛して憎んで恨んだ果てに 呪って叫んで狂って生える 2012-11-05

だらだら どろどろ 血みどろ人面瘡
だらだら どろどろ 血みどろ人面瘡
七色の人面瘡 闇に咲く人面瘡
(人面瘡/人間椅子)

人面瘡の曲で耳に残るったらこの部分しかない。
歌詞めちゃくちゃ難しいんです。
検索していたら、この曲について解説をしている記事を発見。
インターネットってすごい。
ちなみに人面瘡、恐怖でしかありません。
何かできものができた時に、人面瘡になったらどうしよう!と無駄に怯えたりしたものです。子供時代。
できものができるだけだって嫌なのに、そこから顔が生えて喋ったりするわけです。
そこから栄養分を採って、本人の顔を乗っ取ったりするわけですよ。怖い!すごく怖い!
ものすごく陰気な怖さがあります。さすが日本の怪異。
ごきげんよう、たいこです。
映画三昧だった週末。
土曜日はナイト・ミュージアムと花田少年史を観ました。
ナイト・ミュージアム、頭空っぽな感じで楽しめました。
夜中の博物館、人形や模型、剥製がいっぱいのあの中で夜を過ごすって考えただけで怖いのですが。
エジプトっぽい何かのお宝のせいで、夜になると博物館の中の展示物に命が芽生えてしまう、というお話。
ホラーじゃなくてファンタジーの方向に突っ走ったさすがの娯楽作。
分かりやすくしみじみするシーンがあったり、ダメダメだった自分の人生が幸せになるラストなんかはよかったです。こういうわかりやすいハッピーエンドは観ていて楽しくなります。
悪役で出てきたじいさま3人組もよいキャラであった。
花田少年史、なぜ借りたのかは忘却の彼方。
でも面白かったです。
とんでもないわるがきの花田一郎、わるがき故に交通事故で死にかけてしまう。
(死にかける原因となるトラックの大暴走は、幽霊が原因だったりする)
あの世に飛んでいくギリギリ手前で、女子高校生姿の幽霊に命を助けられるのだけれど、死にかけたせいで花田少年は幽霊と会話できるようになってしまう。
そこから話はどんどこでかくなって一大事になるのだけれど、お話途中だれることもなくずっと集中して観ていられました。面白かった。
根底に流れる親への愛、子供への愛、友達への愛。そういうものが各世代間で繰り広げられていく。
花田少年の父というのがまたこれ、ものすごくよい人なのですね。
西村雅彦が良い人の役をやっているのって初めて観たかもしれない。
心底わが子を愛し、心底親友のことを愛し、余計なことは語らない。たとえそれが誤解を生むことになったとしても。
ものすごくものすごくよい人なのです。そりゃカーチャンも惚れるわ、っていうくらい良い人。
そのよい人っぷりが漁師町の気風と重なって、なかなか素敵なドラマを繰り広げる。
いやー……家族ものには本当に弱い私は終始号泣してしまいました。
良い映画でありました。
ただし幽霊の戦闘シーンが派手すぎる。ものすごいスペクタクルになっていた。
あんなに派手に戦闘したら幽霊もっと認知されてるよ!
ものっすごい派手に成仏したりして、しかしそれはそれで楽しめたのでした。
暗く陰湿なものとして幽霊を扱わないための表現だったのだと思う。
もたいまさこの幽霊婆さんはさすがであった。素敵でした。


久しぶりのSL大メンテ。
Webは見れないわ人の名前は見れないわ、ログイン障害は起きるわでなかなか久しぶりの大変な夜でした。
こんな日に制作をしてもいいことがないのは自明なので、おとなしく映画を見たりバーを開けてボーっとしたり。
で。BjDさんが素敵な気持ち悪いものをフリッカーにUPしていまして。
なにこれ素敵!と★をつけたところ、なんとご本人からそのブツが贈られて来ましてですね、
どうやらIMは受信しない設定だったようなので、フリッカのご縁ならばフリッカでお礼を。ということで
ちょっと気合入れてSS撮りました。
[BjD] The Pig-soul fall in the hell
フリッカはタグ発行の際にBorder=”0″も入れるべきだと思う。
それはさておき。
手に持ってる長いのと腰からぶら下げてる気持ち悪いのが該当のブツ。
かっこいいかっこいい。
この、不幸の権化を濃縮させたような顔の表情が素敵。
禍々しいったらありゃしない。
どんな服に合うかなーって悩んで悩んで1日。
結局これだろう、と選んだのは破扇堂さんの着物。
この着物もなかなかにかっこよくて好きなのです。
メンズしかないけど無理やり着る。かっこつけたい時に着る。
このあとヅラをとっかえたらものすごい好きな感じになってご満悦でそのままバーにいました。

リグメッシュのヅラは素敵だと思う。けれど、体の中を縦横無尽に駆け巡るけれど、フレキシの綺麗さはやっぱり不滅だなと思う。このヅラ本当に好きです。
そんなこんなで今聞いているのが人面瘡なのです。
思いついちゃったんだから仕方がない。うむ。
愛して憎んで恨んだ果てに呪って叫んで狂って生える人面瘡。
狂うほどに愛するその感じは、怖いけれどちょっと覗いてみたい気もします。
覗くくらいで止めておきたい。
狂うくらい愛することは、逆に考えればとても幸せなことかもしれない。
そういう状況に放り込まれてしまった人からすれば、そんな言葉は綺麗事の気休めにしか聞こえないのかもしれない。
執着は、深くて濃ければ濃いほど捨てるのが大変。
狂うほどに執着するその感じはきっと悪魔みたいに甘味な香りが漂っているのだとも思います。
でも、やっぱりそちらを選ぶのは自分自身で、そうじゃない、執着を捨てる道も同じように提示されているのだと思う。
そちら側に堕ちる事を想像するとぞくぞくしてしまうのはきっとそのせいで、
けれど堕ちたら二度と這いあがれない無限地獄だったりすることもきっと誰だって承知の上なのでしょう。
この堕ちる感じと、先程のBjDさんのあの顔が妙にシンクロしてしまったのでした。
https://cghub.com/images/view/341675/
BjDさんの作品紹介ページ。
うむ。醜い魂は未来永劫苦しみ続ける。
しかし、醜い魂はこの世に生まれ落ちた時から醜かったわけでもないとも思うのでした。
わかっていて、救われない・救えないところまで堕ちてしまう人はいる。
それを観ていて歯噛みをしながら何もできないと痛感したこともある。
けれどやはり、そちらに堕ちるのは堕ちた人の責任だと私は思う。

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