サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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レティクルの神様 きまぐれなもの 誰もが運命に 流されて死ぬよ 2012-07-23

人も虫も夢も
月も靴も町も
薔薇もエメラルドも
悪い人も
やさしいあの人も
すべて燃えてしまう
みんな同じになる
ノゾミあるとしても
誰もが漂う
みじめな灰になるだけ
望みあるとしても(ノゾミ・カナエ・タマエ完結編)/筋肉少女帯

この頃の筋少は20歳くらいの頃に聞いていた気がします。
突き抜けていてよい。
夏休みに入った途端、非常に涼しい日々ですが皆様お元気でしょうか。
部活だー大会だープールだー祭だーと、日々小銭を持っていかれて小銭も積もると山なのよ!
っていう7月。
浮かれ気分もそこそこに、早めに宿題とかは終わらせて欲しいと母は思う。
母の意に反して、子供たちは日々遊び呆けているわけです。
パソコンは悪魔の箱だが、スマホは悪魔の手帳である。
スマホのせいでまるで何もしない我が家の長男。
次男は中学生の自覚が芽生えたらしく、日夜勉強する姿を見かけます。
見習え。。。長男。。。
あまり親の自覚も社会人の自覚もない私は、昨日お芝居に行って来ました。
三谷幸喜作・演出 戸田恵子主演 っていうか戸田恵子の一人芝居、なにわバタフライNV。
再再演らしいです。
初演と再演ではだいぶ内容が違っていて、再演時に「NV」がついたそうで。
今回はその、再演版をもう一度再演ということのようでした。
いやー……私は戸田恵子好きですけれども。
思ってた以上にすごい女優さんでございました。
一人芝居って、役者の技量がそのまま出るものだと思っていて、
休憩なし、一幕三場で120分。
不必要なBGMも何もなし。照明も道具も最低限。
パルコ劇場の舞台ってこんなに広いんだー……っていうくらい何もない舞台。
客入れの音もなく、客電つきっぱなしの状態で出てくる戸田恵子。
前説からそのまま出ずっぱり。袖に帰ることなく120分。
ものすごいと思いました。
芝居の内容は、ミヤコ蝶々の自伝を元にした半生記。
7歳で田舎芝居の座長になってから、53歳までの間の人生を一人芝居で綴ります。
一人芝居なんだけれど、登場人物はいっぱい。でも舞台の上にいるのは蝶々だけ。
お話は、モノローグと彼女と誰かの会話で進んでいきます。
もちろん一人なので、会話の相手はいない。
いないのだけれど、相手がどんな人なのかどんなキャラなのか、どんなことを話しているのかが浮かんでくる。
ものすごいなと思いました。
こういうみせかたは、舞台ならではだなぁ。
舞台ならではとはいえ、並みの演技ではここまで出来ないと思う。
彼女と深く関わった男の人達とのエピソードを主軸として進んでいくのだけれど、
本当に男運のない方で。
男運がないって一言で言うと、本当によくありがちな話みたいだけど、確かにありがちな話なんだけれど。
ありがちな話ほど当人にとって深刻な話だったりもするわけですよね。
「私は強い女だから。」と言い切った彼女に対して、
離婚後も漫才の相方として仕事を続けてきた2人目の夫が最期に言った言葉。
「俺はお前ほど弱い女を知らない」
これがずーっと心に突き刺さってしまいまして。
なんだか悲しくて悲しくて、大泣きしてしまったのでした。
深く関わり続けられる人と、ずっといっしょにいられない事もある。
そこまで深く関わり合うことはすごく幸せな事なのだけれど、
自分の手からは離れて行ってしまうことは、本当になんて悲しいんでしょう。
それでも自分には芸しかない。と、芸の道に生きる彼女は、とってもかなしくて素敵に見えたのでした。
いいものを見た。本当にいいものであった。


芝居はPARCO劇場。
お隣の表参道で、石井ゆかりの選書展があったので帰りに寄って来ました。
普段なかなか買えない本を見つけて衝動買い。4500円。高い。
専門書は高いですね、仕方がない。
表参道は道も広いし人もゴミゴミしていなくて好きです。歩きやすい。
表参道プラプラしながら、重たい本を抱えて帰ってきました。
国際大学の前に出ているやおやさんでトマトとプラムを買った。
トマトは正直掴まされたと思った。。。。ドロドロである。


戯曲「シレンとラギ」読了。
戯曲はさすがにサクッと読めますね。こないだ観たばかりのお芝居だし。
劇場の音響のせいで、大事な台詞が幾つか聞き取れず、非常に残念な思いをしたので買ってきた戯曲。
芝居を見て日も浅いということもあり、いろいろ思い返しながら感慨深く読みました。
やっぱりいい芝居であった。
人と人とが愛すること。人と人とが関わること。
恋とか愛とか恋人とか母とか、そんなものを乗り越えて、人と人として関わること。
そんなことに思いを馳せてみたりしました。
元ネタがオイディプス王なだけになかなかえぐい話なのですけれど、
終わり方が非常に好きでした。


SL方面の話。
ホラナイ準備が佳境です。
会場も徐々に重たく、にぎにぎしくなって参りました。
ホラナイは毎年ストーリー性のあるイベントが好評なのだと思っていますが、
私が毎回担当しているのは、細部の仕掛け部分。
去年はスーパースクリプタートノコの大活躍で、立派なHUDが出来ましたが、
今年はHUDなしで遊ぶことになります。
英語対応も今年はばっちり(なはず)。
いつになく、箱庭の冬男アスランが大活躍していて、細かいもののクオリティやら何やらが素晴らしい。
一昨年は廃村、去年は廃校が舞台でしたが、今年は夏祭りが舞台です。
それだけに、いつもより恐怖は少なめ、雰囲気は去年以上、になってたらいいなぁ。。。。
楽しんでいただけると信じて先ほどまでスクリプトと仲良くしてきました。
あれだね。お化け屋敷を作っていると、llListenやらllSetLinkPrimitiveParamsFastやらの関数がサクサク書けるようになる。
スイッチが作動→何かが動くっていうつくりが基本だから当たり前なのだけれど。
PRIM_COLORやらPRIM_GLOWやらは何回書いたか知れない。
消える、光る、つく、動く。
このあたりをがっつり網羅する、llSetLinkPrimitiveParamsFastはエライ関数なのである。
なんのこっちゃわからないですね。ごめんなさい。
会場の仕様もあって、今年は大掛かりな仕掛けが置きづらい。
その分見るところは沢山ありますが、やっぱり1つくらいハデな仕掛け置きたいなあ。。。
なんかいい案ないかしら。って言ってる余裕は、多分もうない。ぎゃふん。
モール部分に置く商品がまったく出来上がりません。
その前にプンジンの100祭りがある。やばい。
頭の中がものづくりやらスクリプトやらでごっちゃごちゃであります。
もうすぐ始まるレベルズプレイグラウンドハントの景品はなんとか仕上げた。
いやー、夏ってなんでこう毎年大忙しなんでしょうね。
しかしこれも8月になってしまえば一気に落ち着くのです。
8月18日あたりに怪談ラジオを行いますが、8月の大きな単発イベントはこれだけ。
ラジオはね、ホラナイに比べたら準備はとっても少なくて済むのでよいのです。
18日までの間に、余裕があれば幕末お化け屋敷もリニューアルしたいんだよなあ。
できるんだろうか。
一番の問題は、ネタがないってことだ。ネタ随時募集してます。ハイ。


不安ばかりを訴えて生きている人たちばかりだこの世は!
などという愚痴を聞かされました。
自慢じゃないが私は不安だらけだ。未来の事なんて見えないのに不安がないわけがない。
しかし不安というものは、探そうと思ったら際限なく出てくるものでもあるわけで。
不安の芽を掘り返さないようにうまく精神のバランスを取って日々生きているわけです。
不安を感じることは悪いことじゃない。
それは出来るだけ安全に暮らしたいという気持ちの現われであるから。
けれど不安にすべてを乗っ取られるのはよろしくない。
タロットカードの0番、愚者のようなもので、あのカードはあちこちから迫り来る危機を物ともせず
(見ることもせず)楽天的に次の一歩を踏み出そうとするさまを表している。
大好きなカードです。
だって生きるってまさにそういう事だと思うから。
そういうふうにしか一歩は踏み出せないけれど、だからこそ不安に感じるのは当たり前だと思うのです。
まるで不安を感じない事のほうが怖い。
でも本当は、そういう事が言いたいんじゃないのはわかってた。
わかっていたけれど、そのことについても私はあんまり賛同出来なかったのだ。
じゃあどういうことが言いたかったんだってのは、うん。説明がうまくできない。
だからこんなに見当違いな事を書いてるんだと思うし。
わかったことは、この何ヶ月かの間に私は変わったんだなーということ。
へぇ。成長してたのか。なんてことを思いました。
こういうわかり方はあんまり嬉しくないけれど、けれど成長することは喜ばしいことである。
私はわたしの道を歩き続けて、その時々で私にとって意味のある人たちと深く関わる。
深く関わり続けるにはお互い成長し続けなければならず、その歩調がずれた途端、
触れ合うことが出来なくなる。それはもう見事に。
通じる言葉がなくなってしまう。
今まで何度もそういう経験をしてきたから、そういう事だって分かる。
それは寂しい事なのだけれど、だからこそずっと長く一緒にいたい人には、
相手の成長を促すために何ができるかを考えなければいけないよな。と思う。
長く一緒に歩き続けるという事を考えていたら前述のお芝居を思い出して、ちょっと考えてしまったのでした。
一緒にいることや恋や愛や友達やパートナー。
そういう名前が全部なくなってしまえばいいのに。
垣根も境界もなくなってしまえば、きっともっとシンプルになる。
いや、ならないかもしれない。
けれどこの世界はもともと渾沌としているものなのだから、
その中をきちんと整理整頓することのほうが無理があるってもんじゃないの?


眠い。
眠いのに寝れない。
部屋の真ん中にイニシャルGが出たせいだ。
あいつに対抗する術を私は持っていない。しかもこの時間、唯一の武器であるちびっこは夢のなかである。
ちょっともーどーすんのー。
こういう時のための飼猫なはずのナゴヤも寝てるってどういうこと。。。お前夜行性違うんか。
さて、私はこれからどうしたらいいのでしょう。涙。

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