サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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永遠を夢と知りながら ラストフラワー 2014-08-21

これ以上 これ以上
憎しみが続くなら
凍った花に 僕らはなりたい

(ラストフラワーズ / 大人の新感線)

気づけば8月も20日です。あっという間!
7月までが怒涛の忙しさだったので、8月に入って気が抜けました。
イベントは作ってしまえばあとは見守るだけという感じなので、
公開して皆様に楽しんで頂いている段階は、スタッフ側は「終盤」という感じでございます。
準備期間のほうが何倍も長いしね。
というわけで、あと残すところ10日ほどになったカガミですが、
半分を超えてもまだたくさんのお客さんに遊びに来てもらっていて、嬉しい限りです。
お化け屋敷といえば波野家みたいな風潮はもうずいぶんと前からあります。
おそらく幕末お化け屋敷がきっかけだと思うのですけれど。
そういえばあれがなかったら、ホラーナイトにも誘われてなかった気がする。
お化け屋敷→ホラーナイト→鵲→カガミ(イマココ)
というわけで、振り返ってみたら2010年から毎年何かしらお化けに関わっています。
しかし、私がイベントを主催したことは一度しかありません。
2011年冬のBloody Valentine。
それ以外はすべて、スタッフとして参加してきたイベントです。
主催なんて大変なことは私には出来ぬ……!
主催や制作の人たちの大変さは身にしみて知っています。
なので、「波野家さん主催の」と、あちこちで言われるたびに心が痛みます。
私はどちらかというと、主催者を困らせるかかりです。
やりたいことがある。イメージもある。スキルがない。
こんな中途半端な感じの私を、毎回誘ってくれる人たちには本当に感謝しています。
とはいえ、カガミは私が言い出しっぺで始まったイベントです。
なので、だいぶ中心で色々言ったりやったりしました。
で、私が今までやってきたなかで、どうしてもこれだけは……!
と思っていたのが、英語の完全サポート。
それは2010年、2011年のホラーナイトで強く感じたことで、
外国人のお客さんが翻訳機を使いながら必死で翻訳しつつそれでも楽しんでくれていて。
いつもいつも、英語での最大限のサポートをしたいと思いつつもどうしても作業量の関係で中途半端になってしまう。
セカンドライフで催すイベントなのだから、英語でストレスなく遊べるくらいにしたい。ってことを、
実はずっと考えていました。
今回、主催のナオアダージョ氏と、翻訳をお願いしたクリオネさんのおかげで、
英語の分かる人ならばきちんと遊べるものに仕上がったことが、何より嬉しい事だったりします。
そして、今回のチームカガミは本当に素晴らしかった。
今までで一番平和に制作が出来たチームだと思っています。
何がすごいって、皆それぞれホームベースの違うところの人たちだってところなのです。
そういう中できちんと意思の疎通を図りつつ、大きな問題もなく作り上げられたことが、私の中では本当に大きい。
そんなわけで、今年の夏は本当に幸せな夏でございました。
蓋を開けたあとの海外のお客さんからの褒め言葉を日々噛み締めております。
こういうところでこれだけのものを作るのは本当に大変で、だからこそ次ができるのかどうかは今はまったく分からないのですが、できればまた、このチームで何か出来たらいいなと思っているのでした。


大人計画と劇団☆新感線という劇団があります。
私はどちらも大好きな劇団なのですが、お芝居の方向性はまるで違う劇団です。どっちも大人気だけど。
で、今、この2つの劇団がコラボしたお芝居が上演されています。
「大人の新感線」として。
脚本が大人計画の松尾スズキ、演出が新感線のいのうえひでのり。
もう、どんなお芝居になるのか、この情報が出た時からわくわくしていたわけです。
まったく期待を裏切らない、素晴らしい舞台でした。
松尾スズキは人間のダメなところ、嫌なところをこれでもかっと抉りだすようなお芝居を書く人です。
結構重たい話も多いのですが、どんな重たい悲劇も喜劇にして見せてしまう、素敵なお芝居を書く人です。
一方新感線は、とにもかくにも観て楽しい、ストーリーはできるだけわかりやすく、それでも物語の重厚感は失わせない、そんな劇団です。とにかく私のなかで新感線といえば、殺陣とロックとすげーお金のかかったセットなのです。
この2つが噛みあって、奇跡みたいなお芝居になっていました。
大人計画らしいヒリヒリするような今の世の中の現状に対するなにかを、
新感線らしい軽快さでどおおおおんと派手に軽く見せている。
どうしようもない現実、どうにもならないだめな現状。
それはやっぱりどうにもならないんだけど、でもその中でも生きていくっていうのは、きっと希望なのだと思います。
どうにもならない不幸やどうにもならない悲しさ、悔しさ、無力感。
こういうものは、笑い飛ばすしかないのだよね。
今はこうだけど、そのうちよくならないかもしれないけど、今現状で起きてるいろいろなどうしようもない出来事、
実は相当面白い喜劇でしょ?っていう。この感じが私は大好きだ。
休憩20分を入れて、上映時間は3時間半くらい。
相変わらず長い長いお芝居でしたが、大満足でした。
ああ、もう一回観たい。。。。
全然ストーリーに関して触れていませんが、スパイの話でした。
時代劇じゃない新感線っていうのも、なんだか新鮮でございました。


今日の脳内BGMは「オンリー・ユー」でした。
朝、ひょんなことからこの曲を聞いてしまったので。
人が誰かを好きになることは、もうそれだけで素晴らしいことだと思います。
その想いが叶うかかなわないかは別にして、素晴らしことだと思います。
既婚者だって独身だってバツイチだって、おじいちゃんだっておばあちゃんだって子供だって、
人を好きになる、そのことだけをとるならば、それは自由だと思います。
それだけならば純粋な愛なのだと思うから。
愛は、その気持に沿って何かしらの行動をとった時点で欲になるんだと思う。
それも別に悪いことだとは思わないけれど、行動をとったなら責任が課せられる。
その責任はとてもとても大事。
恋愛のようなことは、そこで本当はどんなことが起きているのかなんて当事者にしかわからない。
私は私に向けられる好意は純粋に感謝するし、嬉しいし、かけがえがないと思う。
けれど、だからといってその思いや行動に答えるわけでもない。
でもね、感謝はしているのですよ。


休みボケが全然なおりません。。。
明日は怒涛の忙しさ(予定)ですが、いい加減この夏休み脳をどうにかしないとまずいなあ。。。
現実で地に足をつけて生きていくこと。この目標に沿って、また明日から精進していく所存です。

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