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他人との距離

告白しよう。
私は他人との距離の置き方が下手だ。

自分の中に自分の決めた距離があって、それは人それぞれで違う。
「知らない人」「知り合い」「友達」「親友」「家族」「パートナー」
もっともっとあるだろうけれど、こういう言葉で人と自分の距離を置く基準を決めている人が大半なのではなかろうか。

うん。

エヴァでいうところのATフィールド。
ATフィールドの大きさは人それぞれ。
私のATフィールドは狭い。
その狭さのせいで色々な誤解を産んでみたり、無駄に気をもんでみたり。

なんとなく話をする軽い友達、というものが作れないのだ。
「世間一般でいうとこの話は重たすぎるのだろうか。そうではないのだろうか」
という、ごくごく基本のところから考えてしまうからだ。

こういう事を考えるようになったのは、即ちそういうことで苦労した経験があるからであって、
という事は、私は最初から「ごくごく一般的な」その基準から少し外れた感覚を持っているのだろう。

自分にない感覚を推し量らなければならないので非常に疲れるし難しい。
だから自分から誰かのところへ飛び込む、という事が出来ないんではないかなと思う。
人は誰も疲れる事は無意識に避けようとするから。

それでもそれをせざるを得ない状況が訪れる事もまた人生の常であって。
私はその苦手を乗り越えないと、しっかりした他人との関係を結ぶ事が出来ないのかもしれない。
普通に考えればごくごく当たり前の事でもある。

相手の気持ちと自分の気持ちと両方なければ他人と関係を結ぶ事など出来ないのだから。

そう考えた時、今現在色々思い悩んでいる取り越し苦労の数々は、私にとっては必要な事なのだなと合点が行くのである。
私は自分の世界を再構築したのだから、すべての人間関係は一から始まっているのだ。

そういうことのあれこれで醜態を晒すのも、きっと必要な過程なのだろうからこれはこれでいいのだ。
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