サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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げ げげ げ 月食の 夜はおかしな 月のかたちよ 2015-05-22

頭のいびつな子供の 理想は正しいシンメトリィ
だから男爵芋抱きしめて ナイフで新芽を削ります
げ げげ げ 月食の 夜はおかしな 月のかたちよ
でもそれはきっと お月様が
おかしな子供の まねしていたのです
(月食仮面 / たま)

 人間椅子→いか天→たま という流れで今日はいっぱいたまを聴く。たまはいか天(というかさよなら人類)のブームの頃に露出した時の、キャラの立ちっぷりと意味のよくわからない歌詞とで、色物の一発屋バンドっていう印象を持っている人も少なくないと思います。
 私はさよなら人類で、たまにどっぷりハマったクチでした。歌詞の世界はひたすら終末の風景で人なんてとっくに滅亡しちゃってる。その視点は誰の視点なのだ、というくらいいきものの気配がない。すごく怖くてすごく惹きつけられる世界観でした。中二真っ盛りでしたしね。おとなになっても好きなんですけれどね。
 私は、人の住めないところというものに漠然と巨大な恐怖を感じて生きています。それは、安全な場所がない、自分の居場所がない、という不安と恐怖です。いつ何時死ぬかわからないという不安。
 私がこどものころ、今から大体25年くらい前は、まだまだ東京大空襲を実際に経験した世代が元気に生きて暮らしていました。関東大震災を体験した世代も。小学校時代、9月と3月には体験者のお話を聞いたり、体験者のお話を元にしたレポートを発表しあったりしていました。どこにも逃げ場がない、川には逃げようと飛び込んだ人たちの死体だらけ、川が空襲でとっても高温になって、飛び込んだら死亡、だとか。東京大空襲は焼夷弾を山ほどばら撒いた空襲でしたので、そこら中で火事が起きてえらいこっちゃだったわけです。私が生まれて育った地域には、そこここに空襲の慰霊碑と震災の慰霊碑が建っていました。日常の風景だった。ものすごく怖かったんですね。今でも覚えているよく見る悪夢は、家族と必死で逃げているところ、二人の間に信じられない程の亀裂が入って離ればなれになる……とか、ウルトラマンの怪獣が暴れている足元で蟻の子を散らすように逃げ惑っているたくさんの人たちの中にいたりとか。
 とにかく、必死にならないと死んでしまうし、死ぬことが日常みたいなそういう状態がすごく怖いのです。なので戦争を題材にしたFPSのゲームなんて絶対に出来ません。もう恐怖に耐え切れないのでとっとと目立つところに出て行って撃たれてしまうくらい苦手です。
 本当は、今暮らしているこの状態だっていつ何時どうなるかなんてわからないのですけれどね。
 たまを聞いていると、その頃感じていた恐怖がふわっと思い出されるのです。なんだかすごく悲しい気持ちになるのです。
 たまは4人バンド(途中から3人)で、全員が曲を作って歌う人たちなので、作った人によって曲の雰囲気も歌詞の雰囲気もガラっと変わるのですが、アンニュイな終末感は、どの人の作った曲からも漂ってくるのです。石川さん(ランニングのドラム)の曲はぶっ飛んだものも多いですが。
 ごきげんよう、たいこです。
 長男のごたごたがあって、自分のなかでは「気にかかっているけれど積極的にどうこうはしない」としていたプチ事件がありまして。
 飼い猫の脱走です。うちの猫は私が30になる前にやってきた子で、もう8年くらい経っているので結構いいお歳です。昔はよく脱走しては1ヶ月帰ってこない、3ヶ月帰ってこないってやってたんですけれど、ここ数年はそういうこともなく家の中でのほほんと暮らしていたのですが。今週の頭に唐突に脱走しちゃいまして。。。もう枯れたと思ってたのにまだお前は外に……!という気分でいたのですが。
 ものすごくトロくて喧嘩も弱い子なので、外に出たところで喧嘩して負けて、へたしたらうっかり捕まってとか余裕で起きそうな子なのですけれども。
 ちなみに脱走しても家の周囲からは絶対に離れません。すばしっこいので捕まえるのに難儀はしますが、家の周囲ではしょっちゅう見かけるのであまり気にも留めていなかったのですが。
 夕方、長男からのLINEで捕獲完了を知る。長男は夕方から学校なので、こ汚くなった猫を洗っておいてくれ、という連絡でした。私より先に帰宅した次男から、「これは洗えないよ。怪我してる。多分やけど」という、衝撃の連絡が。彼が言うには前足後ろ足にコゲたような跡がある。血も出てる。骨も見えてる気がする。という恐ろしい感じの報告。とにかくパニクってしまって、ネコキャリーに入れてすぐさま病院に行くように指示。私も病院へ向かう。
病院にいる間も家にいる間もとにかくずっと鳴いている。もともとおしゃべりな子ですが、その比じゃない。
 ろくにネコの様子を見るでもなく病院へ。「怪我してるみたいなんです」と診察台にネコを載せてよく眺めてみたら……黒いのはガムでした。べったりとこびりついていて取れそうもない。
 激しく勘違いした次男はちょっと恥ずかしそうでしたが(こいつ演技力がすげえな みたいな負け惜しみは言っていましたが)ともあれ怪我じゃなくてよかった。ところでこのガムどうやって取るの?洗っても取れないし毛の根元近くまでべったり行っちゃってて毛ごと切ってしまうこともできない。
どうやったらこれ、綺麗に取れるんでしょう?まあ怪我じゃないだけよかったけど!
 またなにか子どもたちのちょっと意外な一面が見られてよかった、ということにしておこう。いやあ、多分汚れのストレスで毛の抜けっぷりが半端なくて辟易としていますが。洗ったのに!なんなんだこの毛の量は!


 SLの話。
 とうとう本格的にリグに手を出し始めました。まだ何もできてないけど!うまく行けば最初のお披露目は「ORIGAMI」の「鱗廻」になると思います。うまくいくことを祈っていてください。私もがんばる。
 やはり、着るものを作るにはリグの技術があるとないでは大違いなので。UIの大幅に違うメタセコイアとブレンダーの両刀使いを目指します。操作の仕方がまるで違うので戸惑いまくりですが。
 心配することしかできない。思考のなかで、いろんな方向に心配が飛んでしまう。こういう時の想像力は凶器だなって本当に思う。
 自分のことはきちんと伝わっているのかしら?という不安と、本当はお腹の中で不満がいっぱいなんじゃないかしら?という不安と。この辺はきっとずっと抱え続ける不安なのでしょう。そんなわけで、少し安定性が危うい感じの昨今。春だからね!
 

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