サボテンとバントライン
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国民の映画 2011-03-26

RLのお話。
地震後、初の電車でお出かけしてきました。
地震のあとはバタバタしていてチケットどころの騒ぎじゃなかったのですが、
地震前にとっていたチケットは、これからGWにかけて目白押しなのです。
その皮切りが今回の芝居。
「国民の映画」作・演出:三谷幸喜
PARCOです。っていうかPARCOプロデュースです。
俳優豪華です。チケット代も豪華です。
地震で、ちびっこと遠く離れることがとても怖くなっていたのですが
これきっかけでなんとかその恐怖を克服できそう。
「遠く」とは、歩いて会える距離ではない、というほどの距離。
さて、物語の舞台はナチス占領下のドイツ。
歴史に疎い私ですが、ゲッペルズって名前はすごく聞き覚えがある。
イングロリアス・バスターズに出てきたあいつだ!
相変わらずすごいところからの知識で自分でもどうなんだと思いますが、彼が主人公です。
「戦争をしているこんな時に娯楽は必要なのか?」
という問いが劇中に出てくる。
それは、まるで今現在の日本の状態ともオーバーラップする。
不謹慎不謹慎と、ここ2週間で何度目にしたか分からない言葉が脳裏を駆け巡る。
不寛容とは断固戦います。と、繰り返しツイートしているNHK_PRの中の人の言葉も蘇る。
こういう大変なときに、娯楽って必要なの?
娯楽を求めることは不謹慎なの?
物語は最後、なんとも言えない終わり方をするのだけれど、
そんな中でゲッベルズは、
「こういう時は喜劇が一番だ」
と言うのだ。
こういうときだから喜劇が必要。
三谷幸喜は、「笑の大学」でも同じような主張をしている。
こういうときだからこそ、笑いは必要不可欠。
今、日本でもですね、娯楽産業の方は結構厳しい思いをしていると思うのです。
不謹慎という言葉には負けないで欲しい。
衣食住、この3つが揃っていれば死ぬことはないけれど。
娯楽がなければ人間が人間らしく生きることも出来ないと思うので。
もっともっと、色々なことを感じたのだけれど、なんだか今はうまく言葉にならないのでこれで。

JUGEMテーマ:演劇・舞台

カテゴリー 日記