サボテンとバントライン
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あまりにも 若すぎたと ただ思うだけ けれどしあわせ 2013-08-14

空に 憧れて 空を かけてゆく
あの子の命は ひこうき雲
(ひこうき雲 / 荒井由実)

ついこないだ引用した気もしますが、致し方ない。
風立ちぬを観て来ました。
思っていた感じとは違った映画でした。
この時代にこの映画を生み出した意味と意図。
そんなことを考えさせられる映画でした。
ジブリの映画はいつだってメッセージ性が強いですけれど、
この映画はそんなジブリ映画の中でも際立っている印象。
入場時に、カードがもらえるのですけれど、そのカードについているメッセージ。
映画が終わってからお読みください。と但し書きがされていて、簡単な封がしてありました。
「考えろ、考えろ」って強く強く言われてる気分になりました。
空に憧れて、空をかけることだけを考えて出来上がった素晴らしい飛行機。
日本は、破裂する。そういうことを分かっていながら、それでも美しい飛行機をつくった二郎。
空に魅せられることは業の深いものなのだよ。という言葉が心に残りました。
冒頭の震災のシーンも凄まじいです。
どうもSE部分、すべて人の声で作ったらしいのですが、ものすごく効果的というかなんというか、、
えも言われぬ迫力があります。本当に見たほうがいい。
先の事は見えていても自分ではどうしようもないこと。
けれどそこで自分のするべきことをとにかくすること。
自分に嘘をつかないで、ごまかさないで、日々を大切に生きること。
人の社会にあっても、人ひとりの力はとても小さくてどうにもならないことがとても多い。
どうにもならないからと投げ出すこと、諦める事、他人ごとのように批判し続けること。
そうではなくて、とにかく自分に対して真摯に生きること。
ね。今のあなたの状況みたいでしょう?どうするの?
と、問いかけ続けられていた気がします。
全然すっきりしないラストだし、ハッピーエンドでもないし、きれいに落ちることもないのだけれど、
だからこそ浮き上がってくる生々しいものがある。
なんかそういう映画でした。
ごきげんよう、たいこです。
想像以上に強烈に心にズドンときた映画でちょっと戸惑っていますが、あの映画は今見るべきだ。
一緒に娘も行ったのですが、子供やストーリーを追いかけ慣れていない人は少し置いてけぼりになる箇所が多々あります。
なんの説明も脈絡もなしにポーンポーンと5年10年と時間が過ぎ去ったり、夢と現実の世界の境界線もシーンが地続きだったりしているから。
私はああいう演出好きです。すごく作品に合っていた。
けれども大人テイスト。
恋愛映画だ、という感想もあるようですが、恋愛要素があってその中にもはっきりと「限られている時間を意識しろ」っていうメッセージが乗っかっているので全然甘い気分にはなりません。
そこは確かだ。
どう仕切りなおしても映画の感想から抜けられないのは困ったことです。


占い武者修行。というわけで、今日はSLでちょこっと占いをしてもらってきました。
今後の運勢というよりは、あなたの持って生まれたものはこういうものですよ、こういう傾向がありますよ、という感じの占いでしたが、なかなか楽しかったです。
少し自分の立ち位置を見つめなおすいいきっかけになった気がします。
しかしたくさんの時間を拘束してしまって、申し訳ないやらありがたいやら。
また機会があったらお話してみたいなと思ったのでした。
結構痛い事言われたんだよねえ……。
自覚していることでも、それをあえて他人の口から聞くことで意味が生まれるってことはある。
自分のしたい占いのスタンスについてとか、そういうことを再確認できた。
いろんなことを並行してやるのは苦手じゃないのだけれど、これってその時の気分で力を注ぐバランスがふらふらと動いてしまう。
そこで「これはやらねば」と思ってもなかなか比重の低い方には食指が動かないのが私のダメなところなのです。
なんかそういうことまでも考えてしまって、考えてしまったところで
「がんばりすぎるな」とか言われちゃってもう、もう。
うん。第三者の口から聞く自分像っていうのは自分を客観視するのにとってもいい事だ。
私の中ではとっても有意義な時間でございました。


今日は「実のある」という言葉がしっくり来る感じの1日であった。

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