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出会いとタイミングの話。

んと、そんな不確かなもの信じてどうするんだ、という突っ込みが入るのも承知で。

私には今、現存している弟妹が一人ずついます。
一人は2歳下。今26歳。
一人は8歳下。今20歳。

この間に、7歳下の弟がいました。
彼は、生まれて半年で亡くなってしまったのですが。

小学校の1年だった私は、彼の事をとっても可愛がって世話をしていた記憶があります。

弟が死んだのは、乳児には珍しくない、
「腸重積」という病気です。

何かの拍子に、腸が重なってしまって、その部分が壊死してしまうという病気。

体のまだ未熟な乳児によく起こる病気。

それはさておき。

私は人と出会う運に、ものすごく恵まれていると、自分で思う。
誰かからプレゼントされてるみたいなタイミングのよさ。

こういうとき、弟の存在を感じる。

ああ、見守っていてくれるな、って思っている。

せっかく用意してくれた出会いなんだから、
大事に使おうと思う。

世の中に無駄な出会いなんてひとつもない。
皆それぞれに、大なり小なり、何かを残して行ってくれる。

弟のプレゼント、って私が勝手に思うことで、
私が勝手に頑張る姿を見て、きっと弟も喜んでるんだろうなぁ、と。

今はもう会わない人。
今はもう、どこで何をしてるんだか分からない人。

大切だった人。

好きだった人。

嫌いだった人。

皆みんな、そういう出会いの一つ一つが私の成長に関わってるんだなあ、と。

どんな出会いであれ、その出会いをどういう風に生かすか、殺すか、
それは、自分が取って来た行動と、
自分の気持ちの方向と、

少なからず、今までの自分の道を振り返ってみると、
「こうありたい」と、思っている自分に、
ちょこっとずつだけど、近づいてる気がする。

それは、きっと、私と出逢って関わってくれた人たちのお陰で。

そういう人たち皆に感謝。

そのタイミングで出会えた事にも感謝。

そして、そういうタイミングのよいきっかけを作ってくれている(だろうと勝手に思っている)弟に、感謝。

頼りない姉だと思う。
お空の上からハラハラしっぱなしだと思う。

んでも絶対に途中で投げ出したり、
いい加減になったりはしない。

あなたが味わえなかった「俗」な部分を、
散々味わっておいてあげる。
あなたが、味わえなかった分。

あなたの(私の)母親も、私も、 なんだってこうなんだろう。

そしてこんな人生である自分が、大好きでしょうがないところも一緒。

お迎えが来るまで、精一杯手を抜かないで生きるのが、
私の責任だよねー。

見守ってくれる人に対しての、お返しは、
きっと、それしかできない。
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