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人を好きになるということについて

今回は人を好きになる事についてである。

最初の頃のエッセイに、
「恋愛はうかつに嵌ってしまった落とし穴のようなもの」
と書いたが…
いまもなお、それは間違っていないと思う。

頭で考えて恋愛が出来れば、そのとおりに気持ちが動くのであれば、
世の中こんなに思い悩むことはないと思うのだ。

しかし、この「好きになる」という感情は、どこからやってくるのだろう。
本能?
ヒト以外の生き物も、こういう恋をするのだろうか。

私は偽善が嫌いだが、
世の中には本物の善意も少なからず存在するわけで。
人間の人間たるゆえん、それは他人を思いやることと、
思い出があることと、先の事を考える力と。
すべてが本能の世界だったら、この国は、この地球の人々は…。

善意があるからこそ、少なくともいま、
こうやって私たちは生きている。

基本的な「恋愛」という感情は、おおよそ本能に近いものであると、
私は考える。
恋愛という感情は、非常にエゴイスティックである。


ではエゴであることがいいことなのか悪いことなのか、
突き詰めて考えてみよう。

この人が好き、という気持ち。
この人とずっと一緒にいたいという気持ち。
これは本当に、自分のエゴである。

この気持ちが一方通行だとストーカーになったりするんだろうなぁ。


では、この一歩先について考えてみよう。
恋したら周りがキラキラ輝いてる。世界が違って見える。
そんなことをよく言うけれど、
そういう時って誰に対しても優しくなれたり。

恋愛対象に対して、自分よりも相手が大事という気持ちが働かないだろうか

自分のしたいようにするのがエゴならば、
自分のしたいようにすることを押しのけてでも、
相手の望むようにしてしまう。
そうせざるを得ない気持ち。


こういう気持ちになったことが、私にはある。
そしてこれは、エゴを超えてしまった気持ちだと思っている。

これが、本当に人を好きになる、愛するっていうことだと思うのだが。

長くなりそうなので、続きはまたの機会に。
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