サボテンとバントライン
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逆鱗 2016-02-21

ごきげんよう、たいこです。

久々に舞台観に行ってきました。
NODAMAPの「逆鱗」というのを観ました。
私は逆鱗の意味をちゃんと知らなかったので、Wikipedia から引用します。

逆鱗(げきりん)とは、伝説上の神獣である「竜(龍)」の81枚の鱗(うろこ)のうち、あごの下に1枚だけ逆さに生えるとされる鱗のことをいう。当記事においては、主に「逆鱗」を用いた慣用表現について述べる。
逆鱗(Wikipedia)

私は今回、まるで予習をすることなく観に行ってきたので、あらすじすら知らないまっさらな状態で観ました。
軽い感じで始まった話が、想定外のところに話がつながって、クライマックスからは目が離せない。一気にシリアスに、一気に加速しつつ、クライマックスの台詞あたりで冒頭からの軽い笑いのシーンまでもをシリアスにひっくり返しちゃう感じはすごいなあとため息が出ちゃう。
今回は、人魚や水族館を題材に、人間魚雷の回天とその周囲の人々を描いたお話でした。
といっても回天が登場するのは本当に最後の方なのですが。
出撃したら最後、成功しようが失敗しようが二度と生きて戻れることのないとんでもない武器。人の命が笑ってしまうくらい軽くてぞっとしますが、そんな武器をつくりだしたのも人間。命令を下す側もそれを受ける側も、それが無駄だとわかっていてなお、やめることが出来ない。社会的にある自分の立場からは、それがどれだけ間違っていても、間違っていると言えない。そんなことに沢山の命を投げ出さざるをえない。
魂なんてない。人は死んだら腐って消えてなくなる。それだけ。という台詞が印象に残りました。
野田秀樹の脚本はセリフ回しが独特で、台詞自体が普段使う言葉とはかけ離れています。言葉遊びも抱負ですし。それ故に俳優の技量が問われるというか、台詞を流して聞いてしまいがちなのです。
池田成志氏の台詞は、本当に聞いていて気持ちがよいのです。昔から好きな俳優さんですが、登場するたびにわくわくしてしまって仕方がない。もちろん台詞の中身もちゃんと入ってくる。
野田秀樹の野田秀樹だなあ、という演技もNODAMAPの楽しみで、当然今回も堪能してきました。

久しぶりの生舞台、相変わらずの重たいテーマでしたが、大変楽しみました。
次は来月の新感線だー!

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