サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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手錠の男は 晴れわたる広場の中で 空に怒鳴り声 奏でる哀しいレクイエム 2015-07-15

みんな罪人の 心を暴いているのさ でも
彼を知らないんだ
昔、人を愛したことを
だけど もう いいじゃないか
お別れの背景さ
結んだ指先から 離していくからね
(お別れの背景 / 電車)

 去年の冬だか秋だかに出た(気がする)電車のアルバムから。
一度解散したんですが、また集まってアルバム作ったようで。
なんだか趣味って感じでのびのびやってるところが好きなのですが、昔のアルバムあんまり聴いてないのですよね。
最新のやつはセルフカバーばっかり(だと思う)で、新曲はないのですが、なんでしょう、30すぎてから成長した気がしない私ですが、しんみりと聞くことができてしまうよ。電車。これも成長か、老いなのか。
 というわけで、いまさらCD買ってヘビロテしているわけです。
 ごきげんよう、たいこです。
 前回の記事から1ヶ月くらい経ってしまって、その間に色々なことがありました。
 私のGmailによく来る「たいこさんが前回ログインしてから様々な事がありました」みたいなフェイスブックのメールみたいですが、多分フェイスブックの様々な出来事よりもたくさんの色々なことがあったと思う。
 SLの絡みで一番大きなことといえば、ORIGAMIチームのホラーゲーム、鱗廻がオープンしたことでしょう。
 思えば2011年から、なんだかんだと夏になれば毎年ホラーイベントに参加させて頂いております。私は自分で主催をする、ということができないので、いつも誰かの企画に乗っかる形で参加しています。ホラーといえば波野家だよね、と言われる事はとても光栄なことですが、私は1スタッフ以上の働きは出来ないので、主催として取り仕切る人たちはすごいなあと常々思っています。
 今年の主催はORIGAMIの黒駒さんと玖音さん。今回はモールも大きな規模だったし、豪華なハントもあったしで色々本当に大変だったと思います。本当にお疲れ様でした。
 ゲームイベントは、幕が開いてしまえば主役はお客さんなので、こちらとしては遠くから見守る位の事しかできません。いつもいつも、オープンするまでがドッキドキなのです。ひと通り、滞りなく進んでいるのを確認して、やっと一段落つけられる。今年は今がちょうどそのタイミングでもあります。
 去年のカガミがとても好評だったので、当然ながら、今年のイベントのハードルは高かった。とはいえ、実際作ってる最中にそんな事を気にすることもなかったのですが。スタッフが変わればイベントの趣向も変わるしチームのカラーも違う。去年のカガミと今年の鱗廻は、同ジャンルのまったくの別物であります。
 具体的にいうと、去年のチームはホラー苦手な人が多めだったので怖さも軽めでした。今年のチームはホラー大好きな人がわりといたので、思いつく限り、色んな物を置きました。なので去年よりも少し怖めになっています。
 今年、スクリプトを担当してくれたのがトノコ。多分、今付き合いのあるなかでは一番古いフレンドのような気がします。ホラーイベントを一緒に作ったのも、これで3度めくらいになるんだろうか。NOと言わないスクリプターなので、今回かなりのわがままを聞いてもらっちゃいました。きちんと形になったのがすごい。本当にすごいスクリプターだと思うんだ私は。変わり者ですけれども。
 毎年こういうイベントを作っていくなかで、次はもっとこうなったらいいな、ああしたいな、とおもうようなことを少しずつ少しずつ叶えていって、今があります。気づけばなんだかいろんな事ができるようになりました。が、これはスタッフみんなの力です。とりあえず幕が開いて、アンケートを見る限りでは様々な人に楽しんでもらえたようで、嬉しい限りです。
 作っているあいだはしんどいことも大変なことも多いのですが、オープンしてしまえば「今度はこういうのやりたい」「ああいうのやりたい」って次の野望を語りだす、この感じは毎年、どのチームでも起きたことです。
 私は今後もやっぱり主催をするつもりはないのですが、いちスタッフとして、またこういう事が出来る機会があれば喜んで参加したいなと思っているのでした。ともあれ、鱗廻は8月25日まで。会期長いので、のんびりと遊びに来てください。
 同時開催のモールも、遊べる屋台があったりと楽しい作りになっています。こちらも8月頭あたりに何かあるようです。乞うご期待。


 色々な事のうち、個人的に一番大きな出来事だった出来事は先週くらいに起きたのですが、未だにまだびっくりしてる最中という有り様。飛び上がるほど嬉しくて、中の人はそれからずっとごきげんモードなのです。が、画面のなかのアバターはめっちゃクールなのよね。この人達本当に無表情。言葉じゃ伝えきれない嬉しさに、どんだけ相手に伝わってるのか……と思いながらもものすごい喜びました。
 お金より形ある贈り物より言葉より、気持ちが伝わる事は嬉しい。お金も贈り物も言葉も、気持ちを伝えるための手段だから当然なのですけれども。それでも日常を当たり前に一緒に過ごしていて、当たり前になっている事や関係がどれだけ貴重なものなのか、ということとか、そういう常に抱いている気持ちが相手にどういうふうに伝わっているのかは、まったくわからないわけです。なので、そういうものが何かの折に見えると、すごく安心するし幸せだなあと感じたりする。
 あなたが思うより私はあなたのことを思ってる みたいな事って、でも本当にあなたがどれだけ私のことを思ってるのか、正確なところはわからないわけだから、そういうようなことを思うことはあっても言う事はほとんどありません。恋人とか夫婦とか、当たり前に傍にいるからこその安心感もありますが、それでも相手の気持ちや何かは分からないことのほうが多いのです多分。そういうところの緊張感は、これからもなくさないで行きたいなと思っています。もう少し慣れてもいいんじゃないのかいい加減、と自分にツッコミ入れる事はままあります。
 そんなわけでここ何日か、乙女モードに静かに拍車がかかっているのですが当然表には出していません。ここに書いてるけど。


 実話系怪談って結構好きなのですけれど、2chのコピペでもすごく怖いものとかよく出来てるものとかたくさんなのですけれど、小説として読んだのは、2,3年前の小野不由美の「残穢」という書き下ろし小説が最後でした。
 ここんとこ本当に暑くて、何か涼しい物を…となんとなく買った小説が大当たりでした。
 実話系怪談。拝み屋郷内シリーズ(なのか!?)ちょっと調べたら本業のサイトを発見しました。
こちら。→https://www.ogamiya.jp/
 私はこの1,2週間で3冊とも読んでしまったのですが、怪談好きな人に是非おすすめしたい小説です。私は特に、長編の「花嫁の家」がお気に入りです。バラバラに点在している怪異がどこかで繋がっていって、ひとつの大きな怪異になるあの感じは、昔経験したことがあったりなかったりでとってもリアルで怖かったです。
 怪談は他人ごとだから無邪気に怖がれるのであって、いざ自分がその中に巻き込まれると、シャレにならないくらい恐ろしい物だってことも嫌ってほど自覚しています。小説でやったら出来過ぎてると思われるような、不自然な偶然が立て続けに起きるのがお化けの怖いところでもあります。その辺、思い出したくないような思い出を蘇らせつつも、目一杯楽しみました。
 怖い話が好きな人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。


 私は結構正確に自分の子どもたちのことを把握していると思っているのですが、それを把握しているよって伝えることはとても難しい。その今抱えているどうしようもない孤独感は、きっと一生つきまとう。けれどそれに負けてしまっては、自分が幸せになることは出来ない。自分が幸せになりたいなら、楽に生きたいなら、今の自分の心の弱さに負けてしまっていてはダメだということ。本当に、どうしようもなく自分で手に入れたいものは、必ずあるということ。ただ、それを見つけるのはすごく大変なこと。
 自分の子どもの幸せを願うからこそ、遠回りしたり逃げたりしていることが許せない、というこの気持ち。
 私からじゃなくてもいい、何かから、救いを見出してほしいと願ってやまないのです。
 難しいものですねえ。

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