サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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いま 別れのとき 飛び立とう 未来信じて 2015-03-21

懐かしい友の声 ふとよみがえる
意味もないいさかいに 泣いたあのとき
心かよったうれしさに 抱き合った日よ
みんなすぎたけれど 思いで強く抱いて
勇気を翼に込めて 希望の風にのり
このひろい大空に 夢をたくして
いま 別れのとき
飛び立とう 未来信じて
弾む若い力信じて
このひろい
このひろい 大空に
(旅立ちの日に / 小嶋 登)

 先日会社の上司が息子さんの卒業式に出た折、「今は仰げば尊しは歌わないんだねえ」としみじみしておりました。私も初めての小学校の卒業式で同じことを思ったなあ、としみじみ。今の卒業式の定番曲はこの「旅立ちの日に」でしょう。
 年子と3歳違いという3人の子供を育てていまして、必然的に入学式、卒業式は2年連荘が常。今年は中学→高校(次男)と小学校→中学(娘)という、私の子育て最大の山場(金銭的に)な春でございまして、面白いようにお金が飛んでいきます。いやあ、すごいな!双子に憧れた時代もありましたが、双子じゃなくて本当に良かった。進学のたびに毎回この修羅場になるわけでしょう、耐えられぬ……!
 というわけで、高校へ進学する次男の卒業式が終わりました。度々書いていますが、彼らの通う中学はいわゆる小規模校というやつで、全校生徒が卒業時点で100人ちょっと。全校生徒&保護者が列席してもまだまだ余裕のある体育館。自分の時のことを思い出しつつ、そういえば卒業証書授与ってものすごく長かったなあ、、、なんて考えていました。
 小規模は大規模な学校に敵わない点もたくさんあるのですが、小規模には小規模なりの良さがあると思っています。ただ、入学前にはその良さが見えづらい気がします。
 昨日の卒業式、2年生男子の送辞の時。なんと読み上げている生徒が泣きだしてしまって、言葉に詰まる詰まる。何度も声を詰まらせながら読み上げている男子。そのうち2年男子の席から、すすり上げるような音が聞こえ……。在校生の男子が卒業式の最中に泣き出す場面なんて、今まで遭遇したことがなかったからびっくり。「先輩方とふざけあったりした日々が……」みたいなくだりになると声を詰まらせる。その他の在校生もうるうる。
 送辞のあとは3年生による答辞。答辞も男子が行ったのですが、もう、よみあげる前から泣いちゃってる。送辞の時以上に声をつまらせ、それこそ号泣しながら一生懸命読み上げる姿に、在校生も卒業生も、当然保護者達も、そしてなんと校長・副校長までがもらい泣き。終わってみたら予定時間を30分も超える長い長い式になったのでした。
 その後の謝恩会での話題の中心は当然、送辞と答辞。どの先生も(校長先生も)、初めての経験だったとのこと。そうだよなあ。読み上げるのが女子なら、時折声をつまらせて、、、というのもわかるのですが(それにしても時折っていうレベルじゃなかったけれど)男の子があそこまで感極まる卒業式ってなかなかないと思う。
 彼らにとって、本当に楽しい素晴らしい中学校生活だったのでしょう。それは3年間次男を見てきて充分感じていたことでもあります。本当に楽しそうに学校に通って部活で汗を流して友達と遊んでいました。なんというか、得難い友を得たんだなあと彼を見て思っていました。そして、その次男達がクラスのムードメーカーになっている事も知っていました。あの子達を見ていたら、彼らのクラスが良いクラスなんだなというのは容易に想像がつきました。
 10代のうちに、そういう場所で暮らせたことは、彼らのかけがえのない宝になることは間違いありません。本当に良かったねえっていうその一言に尽きる卒業式でした。
 当然次男も号泣していたのですが、、、卒業式が終わってすぐに先生や他の保護者の方々から「次男くん泣いてたねー!」と声かけられまくったのに若干驚きましたw 退場の時に、必死で涙をこらえている次男の顔はしっかり頭に焼き付けてあります。本当に男の子が泣くことなんてもうめったにないですからね。貴重な顔でした(笑)。
 それからもう一つびっくりしたこと。次男、めっちゃ有名人だった。私はあまり学校にいかないし、保護者同士のお付き合いというものも一切ありません。なので、次男の母って事はあまり知られていません。謝恩会や卒業式の場で、名前を聞かれてこたえるたびに「次男くん!」って言われて戸惑いまくりました。親が名前を知っているということは、その家庭内でうちの子の名前が挙がっているということなのでしょう…女子の親まで名前知ってたのはどういうことなのか。帰ってきて次男に聞いてみても本人はいまいち自覚のない様子でしたが。
 ともあれ、彼は学校のなかで、少なくとも愛される存在であったようで、親としてはこれほど嬉しい事はありません。勉強が出来るより、人のなかにいて愛されるような人になってくれたほうがいい。可愛がられる才能は、これから社会に出た時に勉強よりも役に立つと思います。それは、人の好意を利用するという意味ではなく、困ったときにひとりぼっちにならないような人間性という意味で。
 そんなわけで、3人の子どもたちの中では昔から一番心配のなかった次男ですが、この一区切りの時期に思った以上の彼の成長っぷりに触れることが出来て、嬉しいやら感慨深いやら。図らずも私にとって、最高の誕生日プレゼントになりました。
 この彼が出て行った後で中学に入学する娘は、よくもわるくも「あの次男くんの妹」として見られることは確実です。私はこれは下の子の特権だと思っていますが、娘にはぜひ、お兄ちゃんの存在の影響をよい風に受けてくれたらなあ、と思うのでした。
 ダブル進学で大忙しのなかで、いまいち影の薄い長男。しかし彼にも進級(は、彼の学校にはないのですが)やら何やら手続きがあるはずなのですが、何も言ってきません。でもきっと教科書とか買わなきゃいけないんだ……と、心の準備だけはしています。
 週が明けて火曜日には娘の卒業式。中学校の制服も届き、細々した学校用品も揃いつつあります。中学から高校へ行く次男よりも、小学校から中学へ上がる娘のほうが期待も不安も大きいと思います。ともあれ、無事に卒業して、新しい生活に慣れてくれたらなーと思うのでした。


 SL方面の話。
ひたすらお面を作っています。そりゃもうただひたすら。いつも余裕を持った制作活動を心がけているのですが、今回ばかりは尻に火がついている。どこまでつくろうか……というところが悩みどころ。しかも今回作っているものは、自分の趣味の部分が多分に入り込んでいて、一般受けするのかどうかもわかりません。そういう不安は抱えつつもやっぱり好きなことなので楽しく作っています。
 それから、今年はやらない!と思っていたお化け屋敷の話が持ち上がりました。やるなら全力でやりたい!というわけで、スケジュールが殺人的になりそうな予感が満載ですが……頑張ろうと思います。

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