サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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叶わぬ夢もあるんだね 散歩に行こう 2012-02-20

がんばったけれど ダメだったよ
犬でも連れて
叶わぬ夢もあるんだね
散歩に行こう
あー、しょぼいなあ。あー、しょぼいしょぼい
人生、こんなもんかなぁ。
でも、こんな俺でもいつかは・・・!
…ま、いいかぁ。
(がんばったがダメ/UNDERGROUND SEARCHLIE)

ほぼ全部引用。
非常に短い曲ですが、とっても心に染み入る曲でございます。
一番大事なのは、最後の「ま、いいかぁ」だと思います。
ここのところ、においは春なのに気温が真冬以上みたいな日々でとっても切ない。
けれど春のにおいを感じると、どれだけ寒くても心が浮き立ってしまいます。
私は春が好きだ。一番好きだ。
あの得体のしれない期待に満ちた感じが好きだ。
理由なんてなくたって、とりあえず期待したらいいじゃない的な
寒くて縮こまってた体が、春の陽気で一気に緩んでしまうような
別れた直後に新しい出会いが待っているような
そういう感じが好きです。
あー、早くあったかくならないかなぁ。
ごきげんよう、たいこです。
土曜日は芝居を観てきました。
ナイロン100°C、サイドセッション。
ブルースカイって名前だけは聞いたことがあったんだけれど、猫ニャーの人でございました。
猫ニャーという劇団名を聞くと、強烈な印象と共に思い出す人がいるのですが、
これは非常に個人的な話。
猫ニャーは一切悪くないのだけれど、その人のせいで猫ニャーを今まで避けていたのは事実だ。
どういう風にブルースカイ氏が絡んだのかはわかりません。。。が、
ものっすごいナンセンスなお芝居でございました。
久しぶりにこういうものを観たなー。
面白かったです。
ダンスの配分が非常に多めでしたが、それが良かった。
ダンスうめーなー!と思って眺めていた俳優さんは、実はダンサーでした。
KENTARO!氏。当然ダンスはよくわからないので、この方も初めて観たのだけれど。
いいなぁ。ダンスシーンすごくよかった。
この方から私は目が離せなくなったのでした。
峯村リエはなんであんなにお芝居が上手なのでしょう。
観るたびにため息が出ちゃう。
村岡希美もいい。
言うまでもなく大倉孝二は素敵だ。
私は大倉孝二大好きだなーと思いながら終始わくわくして眺めていたのでした。

公演のポスターやサイト
にはおもいっきり黒人姿の大倉孝二が映っているんだけれどね。
この姿で一度も出て来なかったっていう。素敵だなー。
中身がぎっしり詰まったお芝居もそりゃー楽しいのですが、
こういうくだらないことを真剣にやる芝居もそりゃー楽しいのです。
小屋も私の大好きなシブゲキ。いい劇場です。椅子と椅子の隙間が少なすぎるのを除けば。


SL方面。
3月にまたイベントに誘われました。
今からアイデアひねり出す感じのアレ。
物をつくるのが楽しくて続いているようなSLなので、こういうお誘いは非常に嬉しいです。
なんかまた、かわいいものでも作ろうかなと思う所存。
人形、、、作りすぎなのかなぁと思うけれど、作っても作っても今のところまったく飽きないのが人形。
今回もまた人形に活躍してもらおうかなと思ったり、思わなかったり、思ったり。
お店の改装をしまして。
各方面の方々から笑われまして。
だから私はでかいものが作れないとあれだけ言ってるじゃないか。。。
いろんな人の助けを借りて、今の私があります。
結局今回も泣きついて助けてもらうことになりそうです。
頭があがりません。


そういえば映画を観ました。
私は重松清という作家がとても好きです。
彼の小説を原作にした映画も結構あります。
映画ではがっかりする事のほうが多い重松作品ですが、
昨日観た「きみの友だち」は良かったなあ。
原作の小説はもう何年も前に読みました。
非常に切なくてやるせない話なのだけれど、私は主人公の女の子がとても羨ましかったのを覚えてる。
映画を見て、再びそんな事を思ったのでした。
いいなぁ。羨ましいなあ。
タイトルどおり、主人公とそのお友達のお話なのですが、
ところどころ、主人公の弟の周囲の人達の話が出てくる。
人気者で頭もスポーツも万能な弟、その弟を眩しく見守る幼馴染、
デキの違いを見せつけられて、複雑な思いを抱える1年上の先輩。
柄本時生はいい役者だなーと思ってみたり、
弟はなんで後ろ髪がそんなに長いのか、と思ってみたり(どうでもいい)、
そういう弟に関するあれこれに、彼の姉として色々なものをほぐす主人公の姿がとても印象的です。
一生関わっていける友だちって、本当に少ない。
どんな一生を過ごそうと、本当の意味での親友ができて、人生の最後までそんなような人と関わりを持ち続けられていたらば、それは幸せなことだろうと思うのです。
そういう意味で、この映画は本当に幸せな映画。
甘ったるくはないし、都合のいいこともない。
生きていて奇跡なんてこと、めったに起こらない。
そういう現実は歴然とそこにありつつ、それでも幸せだなーっていう映画でございました。


生きてるとどうにもならないことって沢山ある。
それはもう、沢山ある。
これはもう、どう頑張ってもどうにもならないよ、っていう経験は、
やっぱり生きていたら最低でも1度はしておくべきことだと思う。
二度としたくないと思いながらも、それでもやっぱり、
繰り返してしまう。
私は失敗することはすごく良いことだと思うのです。
どうにもならないことに対するスキルは、こうやって小さく大きく傷ついていくうちに取得するものだと思います。
うーん。私もまだまだですが。
傷つきながら強くなる、傷を必要以上に怖がる風潮があるように見えます。
けれどね、そうやって傷つくことから逃げていると、いつまでたっても大人にはなれないと思う。
色々とね、そういうことを考えたりした週末でした。

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