サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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人が死ぬ動物で本当に良かった 2012-09-04

映画を観て現実を忘れる人もいるが、俺は逆だった。
俺は、人とは違うってことを、密室に居ながら一つ一つ思い知らされたのさ。
そのたびに俺は考えた。
フットボールのヘルメットが頭に入らない時、人はどう生きるか。
ディズニーランドの乗り物に乗れない時、人はどう生きるか。
生まれてこないほうが良かった時、人はどう生きるか。
それでも宗教も未来も来世も信じることが出来ない時、人はどう生きるか!
あんたは、俺がここで倒れたらどうする?親切にするだろう?
俺がいつも考えてるのは、あんたの親切から、どう見を守っていくかさ。
それでもまだ親切にするかい。
じゃ、俺と結婚してくれ。俺とセックスしろ。俺とセックスしろ!
俺とセックスしない奴には、親切にはさせない。励まされもしないし、勇気づけられもしない。
すさんでる?俺が?
違うね。俺ほど建設的な人間はいない。
なぜって、俺には生きる理由がある。でも、あんたにゃないだろ?
あんたを殺しても、俺は生きるぜ。なんたって、俺は世界一の男だからな。
(フクスケ/大人計画)

いいものを観てきました。
今日のは1曲ではなく、戯曲の中の長台詞の一部です。
松尾スズキの作るお芝居は、人間の嫌なところが濃密に収縮されて抽出されてる感じなのだけれど、
今回のふくすけはほんっとに密度が濃かった。
世の中のタブーばかりを寄せ集めたような登場人物。
世の中のタブーな人たちが繰り広げる、壮絶な悲劇と様々な愛のかたち。
どうしようもなく悲しくて、どうしようもなくおかしい。
その面白みがどうしようもなくかなしい。
ものすごいスピードとものすごいややこしさで、為す術もなく破滅に向かって一直線。
詰め込まれた情報量もすごく多いので、気を抜いてると物語に置いて行かれる。
カラッポな悲劇。カラッポな喜劇。
そういう空虚さが全体に漂う。そこに救いはないし夢もない。
明日いいことがあるって信じることが出来ない感じは、
今まで観た松尾作品の中で、間違いなく一番二番に好きな作品。
出演は、大竹しのぶ、古田新太、多部未華子、阿部サダヲ、松尾スズキなどなど。
みんなうまい。本当にうまい。
演出・脚本家としての松尾スズキももちろん大好きなのですが、役者の松尾さんもすごく好きです。
本当によいものを観ました。
ラストシーンでボロボロと泣いてしまったのはまあ、いつものことなのだけれども。。。
よいものでした。良い物観ました。


SLとかRLとか。
やることはいっぱいあるんだけれど、どうも中の人は気持ちがのんびりしてしまってだらだらする日々。
遊んでる場合じゃないんですけれど、RLで大急ぎでやらなきゃいけないあれやこれが最優先事項になってしまっている。
久しぶりの感覚に自分でもどうしていいかわからない感じのアレコレで。
完全に頭の中のお花畑が満開です。
早くお花畑と現実のラインを引かねばならない。
私にとって一番大事なのは必要とされること。
次に大事なのは大切にされること。
今までの来し方を振り返っては、いずれもそのどちらかが欠けてたなあと思う。
この先、そういうものが埋まることは来るだろうか。
なんの考えもなしに踏み切ってしまうのはさすがに躊躇します。
だから一応考えて行動しているつもりなのだけれど、外側から見たら全然そう見えないのかもしれないな。
それは仕方のないことで、もしかしたら本当に考えなしで踏み切っているのかもしれない。
だからまあ、今は自分の思ったとおりにしたいように暮らしていけばいいかなあなんて思っているのです。

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