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(無休電車 / 劇団鹿殺し)
私のここ2年の一番の楽しみが鹿殺し。
行ってまいりました。子供を連れて。
なんだって子連れの観劇日に雨なのか。
公演中の土曜日は他にもあるのに、なんで選んだその日に土曜日授業があるのか。
早退させるつもりでいたら、「午前授業だよ」とか言うものだから帰宅を待っていたけれど、待てども待てども帰ってこなくて1時。開演時間は2時。劇場までは少なく見積もって45分。
ま、間に合わねえ……!
私、自慢になりませんが移動時間などの計算をするのがすごく苦手です。
駅探って便利だけど、駅探で出てくる所要時間は駅から駅の時間なわけです。
何が苦手って徒歩時間を計算するのが苦手。
で、いつも「この時間に出れば30分前につくな」と思う時間の15分前くらいに家を出るようにしています。
なんとこれでピッタリ30分前につくから困る。
30分前とはたいていのお芝居の開場時間で、開場時間目安にして出かけると、席に座ってゆっくり準備が出来るのです。お芝居を観に行くと大抵山のようなチラシをもらうので、そのチラシなどを眺めながら過ごすステキ時間なのです。
で。今日の開演14時、会場青山円形劇場で計算すると。
自宅から表参道までは大体30分。
青山円形劇場は駅からちょっと遠いので、15分。で、45分。
13時半到着を目指すなら、12時45分に出発していなければならない。
13時まで待って帰ってこなかったので、駅に向かいがてら中学から家に向かって歩いているであろう息子たちを捕まえていく作戦をとりました。
そう、友達との待ち合わせならば相手は待っていてくれようが、芝居の開演時間は絶対に待ってくれないのです。
次男は無事捕まえたのですが長男を捕まえ損ねまして。
しかし、学校へ向かってるあいだじゅうずっと電話を鳴らして不測の事態(この場合は学校へ向かうルートと学校から家に返ってくるルートがずれた場合)に備えていたのでなんとかなった。
結果的に会場についたのは13時55分。ぎりっぎり。あっぶなかったああああああ。
なんだかもう会場に辿り着くまでにものすごく疲れたりしたのでした。雨だったし。
ともあれ、お芝居は大変楽しく面白く堪能することが出来ました。
鹿殺しって言うとみんな「なにそれ怖い」って言うんですけれども、やってるお芝居は全然怖くない。
名前と実際のイメージがかけ離れ過ぎた劇団だと思う。
と、SLのバーに「身代わりマリー」なんて名前つけてる私が言えることではないですが。
鹿殺しのお芝居を観ると、必ず結婚する前の10代終わりから20歳くらいまでの自分のことを思い出す。
あの頃に感じたことや思っていた気持ち、あの頃の空気感が自分のなかで蘇ってしまう。
今回の無休電車は、いつも以上にそのあたりがストレートだったなあ。。
夢ってのは歳をとればとるだけ狭まって減っていくものです。
こうなりたい自分と、現時点からなれるであろう自分の予測とがだんだんかけ離れて行くのです。
あ。届かないなと思った時点でなりたい自分と自分の将来を含めた限界との間で悩み、脳内会議を繰り広げ、妥協をして夢を捨てるのです。
大抵結婚や子供の出産などがそのいいきっかけになるような気がします。
それは「現実しっかり見ないと暮らしていけない」というという事をきちんと考えるということ。
そこでスパっと諦めて自分の限界を「ここまで」と線を引くか、そうでないか。
鹿殺しの作品に出てくる人たちは、軒並みこの線引きをしそこねている。
そして、棒に振ってしまった自分たちの人生を振り返りつつ愕然とし、それでも彼らは夢を捨てない。
この、夢を捨てない感じに毎度毎度やられるのです。私は。
今回もまんまとやられてしまいました。
泣いた泣いた。子供一緒なのに恥ずかしいことこのうえなし。
来週は私一人で観に行きます。
1つの公演で2回3回観に行きたくなったのは本当に久方ぶりの出来事です。
そういう劇団に、この歳になってから出会えたことは本当によかったなあと思うのでした。
ごきげんよう、たいこです。
気持ちは分かってるし本人が一番負担になっているの知っていて、
それでも何も言いたくない時だってある。
大変なのは分かってるんです。お疲れ様くらいは言ってあげたかったんだけどな。
でもしょうがない。面白くないって思うのも本当の気持ちだもの。
こういうのをうまく言えないんだよなあ。困ったもんだ。
可愛げって大事なのになんか減ってってる気がして凹む。
まあいいや。考えるのやめよう。寝よう。