肩にアゴをのせて耳元でささやくわ 「私はずっと変わらない」
背中にまわす指の力とはうらはらな あなたの表情が見たい
もうすぐかわいいあの女と 引越しするとき気づくでしょう
Broken heart 最後のジェラシー そっとベッドの下に片方捨てた
Ah・・・・真珠のピアス
(真珠のピアス / 松任谷由実)
ユーミンの怖い方の歌。
女だなあ……って思いますが、私にはこういうことをする勇気とかがないです。
別れ際が綺麗だっていうのはなんだか素敵で立派なことのように一瞬感じますが、絶対そんなことはない。はず。
心に渦巻く暗くて醜くて悲しい感情を押し殺して、綺麗におしまいにするってなんだか逃げてるように感じるわけで。
お互いに心が離れちゃってるならよいのだけれど、そういうこともあまりないわけでして。
恋って一番理性の効かないところで起きる事柄です。
頭でわかってたって気持ちはどうしても納得できないのよう、相手の気持が離れてるのなんて分かってるのよう、
だけど自分はどーーーーーーーしても手放したくないのよう。みたいなのが苦しくてしんどい。
よく考えると本当に野蛮な感情だと思うのですが、恋。
だって失恋とか片思いの人の苦しさの感情って、「おもちゃがほしいよ買ってようわあああああん」って、
スーパーのおもちゃ売り場やガチャガチャコーナーで盛大に駄々をこねている幼児と同じレベルなのです。
理性も分別もある大人にあんな盛大な駄々をこねさせる心の動きってそりゃあものすごいエネルギー。
だから、深く愛しちゃったら愛しちゃっただけ、別れ際って醜くなるものだと思うのです。
そりゃあもう、純粋に愛だけ!って状態ならそんなこともないのでしょうけれど。
人間の愛には必ず欲がついて回るのです。愛情が深ければ深いだけ、欲のほうも深くなるのです。
当然なのです。
だからヘトヘトになってボロボロになるまでお互いに傷つけあって泥仕合、みたいなのはすごくいい。
多分。出来ればしたくないけど。でもそこまで感情を高ぶらせて、理性も何もふっ飛ばすってのは
きっと1回くらいは経験したほうがいいかもしれない、と思う。
私はヘタレなので、そこまでの気持ちを他人にぶつけることができません。
ああ、なんだかなあ。ずるいなあ。と、その都度思う。
そしてぶつけられなかった分、完治が長引く。
この曲のような「女だなあ」という部分は自分がどうしても持てないところであって、
それは自分の女としての自信のなさ(最近こういうのを「女子をこじらせる」っていうんですか?)
が原因なのはよーくわかっている。
だからちょっと羨ましいなと思うのでした。
私は多分、こじらせ女子だ。
原因もわかってるけれども原因が根源にありすぎて治るのか治らないのかよくわからない。
でもまあ、それも個性。
ごきげんよう、たいこです。
長い長い夏休みもすでに3日が終わってしまって愕然としています。
やらねばならぬあれやこれをやらねば!
ところで夏休み直前の金曜日、朝から次男が超高熱を出しました。
朝っぱらから38.6度。くったりしてるしお盆休みは目の前だしで、大慌てで病院へ。
本人に「一人で行けそうか?」と聞けば「むりだ」という。
そうだよな。外あっついのにそれ以上にあっついものな。
休み前なのにごめんなさいーと会社に電話して病院付き添い。
病院では「病名つきませんねえ。夏風邪です」とか言われて、うがい薬と解熱鎮痛剤をもらう。
いやあのお盆なんですけど?これでひどくなったらお盆中病院やってないんですけど?どうすんの?
という心の叫びを抑え、とりあえず帰宅。
しかしもらった解熱剤まったく効かず、熱は上がり続けて夜には40度に。
ものすっごく冷や冷やしながら明け方くらいまで、浅い眠りの次男の様子を見つつSLしてたんですけれども、
彼、翌朝にはケロっと平熱になってしまいまして。
昨日のアレはなんなんだっていうくらい元気に。
元気になったのはよかったけれど、なんだったんでしょうね、熱。
確かに風邪が一番の原因だとは思うのだけれど、
先月卓球部から野球部に転部したのが一番の原因だろうなと推測しています。
練習のハードさは卓球と野球では比べ物にならないのです。だって卓球は体育館。野球は炎天下。
環境も仲間も変わって、2年のこの時期に転部ということで
先生たちからのプレッシャーもそれなりに強かったようで。
ちょうど一段落して慣れてきた頃合いだったので、知恵熱というかなんというか、そういう感じだったのでしょう。
ともあれ親が見ている以上に彼の中二ライフは充実しているようでなによりです。
しかしもうすぐ14歳の子供が40度ってかなり焦るものだなと思いました。
もう体はほぼ大人だもの!
ちょっと普段は見せない甘えモードが見れたのでよしとしましょう。
「君のことは絶対に傷つけない」みたいなありがちなセリフがあります。
大抵恋愛に絡んだ場面で聞かれるセリフです。
でもこれってすごく間違っている気がする。
恋愛って相手の心のなかに入り込んでしまうような距離感を作るような間柄だと思うのです。
それはなんというか、ATフィールドみたいなものの内側に入っちゃった、って状況。
ATフィールドってそのまんまだけどこれエヴァ知らないとなんのこっちゃ全然わからないですね。
普段誰でも「ここから先は超プライベートだから迂闊に踏み込んでくるなよ」的なホームの領域がある。
そのホームの領域に誰かを招き入れるような行為を恋愛というのだと私は思っています。
家の外で何かが起きても家の中にいる自分は安全ですが、家の中で何かが起きたら無傷では済まない。
だから、自分が望む望まないにかかわらず、絶対に相手を傷つけることになる。
だって何事も起きないわけがないのだから。
恋愛ってものすごく危ない行為だと私は思うのです。
相手のことは絶対に傷つけるし、場合によっては相手を壊してしまうことにもなる。
なので、「君のことは絶対に傷つけない」はすごく嘘くさいと思ってしまうのでした。
「君のことは絶対に傷つけたくないけれど、間違いなく容赦なく自分は君を傷つけるだろう」
っていう覚悟が恋愛には必要。きっと。多分。
誰だって悪い人にはなりたくない。けれど、理性も道徳も通用しないのが感情。
イイヒトではいられない事態がやってきた時に、それでもイイヒトを取り繕おうとすることは、
大切だと思った人に対してすごく不誠実だと思うのです。
取り繕ったってなんだって、実際に傷つけるわけだし傷つくわけで。
めっためたに傷つける相手がイイヒトの顔をしていたら、傷つく側のその気持はどこにも持っていけない。
恋愛ってのは、危険で面倒くさくて厄介なものだと思うのです。
大変なことがたくさんたくさんまとわりついているだけに、幸せな瞬間が輝くのじゃないかなー。
こんな事を思っているから、私の恋愛は重たくなってしまうのでしょうけれどもね。
けれど軽い恋愛なんてしても面白くないじゃん。と思っているのも事実なので、きっとこれでよいのでしょう。