見知らぬ町を ひとり歩いたら
風は空から 花びら散らす
過ぎゆく春の 投げる口づけは
髪に両手に はらはら停まる
この場所で嵐見送れば
時の流れに 埋ずもれてしまう
(花紀行/荒井由実)
昨日は大変な暴風雨でございました。
私が住んでいる場所は、すぐそこが海なのでございまして、
普段から風に慣れている身でも、昨日の風は久しぶりに身の危険を感じるものでございました。
会社命令で仕事早じまいして、一番風の強い時間は自宅でのんびりしていましたが、
あの風の中買い物にも行けず、冷蔵庫の中には野菜がまるでなく……。
出前でも頼んでやれ!と思って出前.comを覗けば、どのお店も配達時間が1時間オーバー。
仕方がないのでお野菜なしの夕飯をいただきました。
あの嵐の中、日が暮れるまで外で遊んでいた次男が帰宅するなりベランダの窓を開ける。
開けた瞬間家の中に風が吹き荒れて大騒ぎ。何をしてるのかと思ったら、
あの子今日に限って布団干して遊びに出かけてたらしいwwwwww
風も強いし布団はぐっしょり。
「明日とり込もう…」とつぶやいて、昨日は娘と一緒の布団で寝たようです。
「今日は夕方雨が降るよ!」って言いながら出かけて行ったらしい次男。
なんで布団干す…?
ごきげんよう、たいこです。
風は強かったけれど南風だっただけに身が縮むような思いはしなくて済みました。
桜がまだ咲ききってなかったのが幸いだなぁ。
この感じだと、入学式の頃は桜がパァっと咲いているんだろうか。だといいなあ。
身の置き所がない不安っていうのがあります。
自分の腰を落ち着ける場所が定まらない感じ。
何かしら違和感があって、少々居心地が悪い感じ。
何かがずれてるなあと感じて、ずっといると疲れてしまう感じ。
「一人じゃ寒くて二人じゃ切なくて」っていう歌詞があるけれど、
それと似てる、いや、違う。
誰かと一緒にいて、こういう違和感をまるで感じない事のほうが稀なのかもしれない。
でも考えると、リアルにしろネットにしろ、いつでもそんな感じの人が1人2人傍にいたなぁと思うのです。
そして、ここ最近の2年ばかしは、そういう人が傍にいなかったなぁと思うのです。
私のお友達が欲しい欲はきっとこういうことなんだなあと思う。
そんなお友達になれそうな種みたいな出会いは、もちろんいくつかあったし今もあるんだろうけれど。
欲しているからこそ慎重になってしまうのは歳のせいなのかしら。
恋愛でもそうじゃなくても、知りあってちょっとお話して気が合ったからパっとくっつく、
ということにすごく慎重になっております。
なんか人間関係ってそんなインスタントじゃなかろうよ、と思ってしまうのです。
しかし、急激に接近されてそのまま仲良くなることもたくさんある。
わかったのは、そんな風に接近してくる人ってのはすごく稀だって事。
なんでこんなことに今更気づくのか。
今まで親友と呼んでいたような人たちは、例外なく急接近してくれた人だからである。
自分から手を伸ばすことも覚えなきゃいけないのかなあと、頭の片隅では考えつつ
結局それも出来ないまま。
止むに止まれなくなったらきっといつか手を伸ばす日も来るであろう。
急接近されることには慣れているけれど、自分では直感で「この人!」って思うことがないのかもしれないw
そんなこんなで春がとうとうやってきました。
この、意味もなくむやみにワクワクしてしまう感じはなんなのでしょう。
私だけですか。そんなことないはずだ!
確かに新しく始めることがいくつか、この春には待ち構えています。
大変なこともたくさんあるとは思うけれど、基本的に楽しく笑いながら過ごせたらいいなー。
身の置き所のない不安定さも、いつか楽しさに変わる時が来るんだろうか。