幼な子われらに生まれ
個人的にひどく痛い話でした。
簡単に言ってしまうと、ステップファミリーのありかたのお話し。
再婚同士、お互い前の配偶者との間に子供をもうけている。
お互い、親権は母親が。
なので、再婚した「私」は、妻の連れ子との4人家族を持っている。
結婚して、子供をつくって、離婚して、また新たに家族をつくる。
おのずと家庭の中は複雑怪奇になってゆく。
一緒に暮らす、血の繋がらない「我が子」
離れて暮らす、血の繋がった「我が子」
新たに生まれる、血の繋がった「我が子」
再婚をしても、主人公は血の繋がった我が子と会っている。
妻が妊娠したことをきっかけにして、自分の心の中のそれぞれの子の位置を再確認しはじめる。
つまづいたり、逃げたり、だめになりかけながらも、最後はきっちりと現実を見つめてゆく。
見えないものに蓋をして、形だけの家族をつくっていても。
(そしてそれは、家族に限らずどのような人間関係でもそうだと思うのだけれど)
やっぱりいつか、どこからか綻びはじめるもので、いつかは向き合わないと続かないもので。
私自身、シングルマザーで子供が3人。
再婚するってなったら、相手の人はどう感じてどう思うんだろう、って思ったり。
更に言うと、今は密接に会っている(毎週末)子供と実の父親と、新しく登場する父親の関係と。
ややこしいことは確実ですね。
でもね?複雑に考えすぎなんだよね。
大人は、きっと、物事を複雑に考えすぎて、逃げ道を作る。
本当はとってもとっても簡単な答えがあるのに、その答えをみつけたくないから遠回りする。
単純な話。
実の子は実の子。血の繋がりは消せない。
そういう繋がりを絶とうとしてもそれは無理な話。
連れ子は連れ子。連れ子と実の子を比べること自体ナンセンス。
だって、その連れ子にも血の繋がった父親はいるのだから。
そういう、歴然とある事実を並べて、包み隠さず逃げずに並べて、
では、父親の立場の主張はどうなのか。どうしたいのか。
母親の立場からはどうしたいのか。どうなのか。
子供は?どう思うの?
そんな事を、遠慮をせずに話し合えばいいんだと思う。
主人公夫婦は、子供にとりあえず隠したがる。
まだ小さいから 飲み込めないだろうから ショックをあたえたくないだろうから。
そうではない。子供だって事実をちゃんと知る権利がある。
そのひずみを全部背負っちゃった長女の描写がとても悲しい。
こうして意見を言うのは簡単。でも、現実問題として身につまされるこの手の話、実際に私が直面したらどう対処するんだろうな。
でも、うまくやっていけないことはないんだよ。
ぜったいにね。
最後は、そんな感じで終わる。
なぁんだ、やっぱりこうするのが一番近道だったんじゃないー。って。
でも、やり直しはいつのタイミングだって効く。
だから、いい。
気づいて、やり直そうと思った時点で、それは手遅れではない。
そう信じたい。
簡単に言ってしまうと、ステップファミリーのありかたのお話し。
再婚同士、お互い前の配偶者との間に子供をもうけている。
お互い、親権は母親が。
なので、再婚した「私」は、妻の連れ子との4人家族を持っている。
結婚して、子供をつくって、離婚して、また新たに家族をつくる。
おのずと家庭の中は複雑怪奇になってゆく。
一緒に暮らす、血の繋がらない「我が子」
離れて暮らす、血の繋がった「我が子」
新たに生まれる、血の繋がった「我が子」
再婚をしても、主人公は血の繋がった我が子と会っている。
妻が妊娠したことをきっかけにして、自分の心の中のそれぞれの子の位置を再確認しはじめる。
つまづいたり、逃げたり、だめになりかけながらも、最後はきっちりと現実を見つめてゆく。
見えないものに蓋をして、形だけの家族をつくっていても。
(そしてそれは、家族に限らずどのような人間関係でもそうだと思うのだけれど)
やっぱりいつか、どこからか綻びはじめるもので、いつかは向き合わないと続かないもので。
私自身、シングルマザーで子供が3人。
再婚するってなったら、相手の人はどう感じてどう思うんだろう、って思ったり。
更に言うと、今は密接に会っている(毎週末)子供と実の父親と、新しく登場する父親の関係と。
ややこしいことは確実ですね。
でもね?複雑に考えすぎなんだよね。
大人は、きっと、物事を複雑に考えすぎて、逃げ道を作る。
本当はとってもとっても簡単な答えがあるのに、その答えをみつけたくないから遠回りする。
単純な話。
実の子は実の子。血の繋がりは消せない。
そういう繋がりを絶とうとしてもそれは無理な話。
連れ子は連れ子。連れ子と実の子を比べること自体ナンセンス。
だって、その連れ子にも血の繋がった父親はいるのだから。
そういう、歴然とある事実を並べて、包み隠さず逃げずに並べて、
では、父親の立場の主張はどうなのか。どうしたいのか。
母親の立場からはどうしたいのか。どうなのか。
子供は?どう思うの?
そんな事を、遠慮をせずに話し合えばいいんだと思う。
主人公夫婦は、子供にとりあえず隠したがる。
まだ小さいから 飲み込めないだろうから ショックをあたえたくないだろうから。
そうではない。子供だって事実をちゃんと知る権利がある。
そのひずみを全部背負っちゃった長女の描写がとても悲しい。
こうして意見を言うのは簡単。でも、現実問題として身につまされるこの手の話、実際に私が直面したらどう対処するんだろうな。
でも、うまくやっていけないことはないんだよ。
ぜったいにね。
最後は、そんな感じで終わる。
なぁんだ、やっぱりこうするのが一番近道だったんじゃないー。って。
でも、やり直しはいつのタイミングだって効く。
だから、いい。
気づいて、やり直そうと思った時点で、それは手遅れではない。
そう信じたい。
| Books > 重松清 | pagetop↑