ゆずき３歳９ヶ月。

ここのところ、「なんで？」「どうして？」と知りたい盛りのお歳ごろ。

朝、保育園に向かう道すがら、ハエの来襲に遭ったゆずきが言った。

「ゆずき虫きらーい。お母さんも虫きらい？」
「嫌いだよ」
「なんで虫きらいなの？」
「ゆずきはなんで嫌いなの？」
「だってさー、虫さー、ゆずき食べられちゃうもん」
「虫は小さいしゆずきのがすごく大きいから食べられないと思うよ」
「でもねーありんこはねー食べちゃうよ」
「ありんこ小さいじゃん」
「ありんこは優しくないんだよ」
「そうか、ありんこは優しくないのか」

返す言葉を持たず。
私の負けですかねこれ。
ありんこは優しくないんだそうです。

君たちの好奇心には、ありんこも命懸けで挑まなきゃならないんだよきっとね。
でもありんこの気持ちなんかわかんないね。
ゆずきはありんこじゃないから。

おそらく噛まれたことがあるのでしょう。アリに。

面白いのはネコには噛まれても引っかかれても「かわいいかわいい」と挑んでいくところ。
ネコにとってはきっと迷惑なのだろうなぁと思うのだけれど、夜中にふと布団を見ると、娘のおなかのあたりで丸まって寝ているネコがいる。

うん。お互いまんざらでもないんだな。きっと。