トップ自己紹介|テキスト|よみもの趣味ごろくBBS|リンク|FB
<< 変換期 | text_top | 磁石のようなもの。 >>

いじめ

集団を維持するのに、結束力を強めるのに一番手っ取り早くて幼稚で効果的なこと。もの。
人というのは目的を持つと結構簡単に結束するもので。
またその期間というのは楽しかったりするもので。


人身御供みたいな要素は、少なからずあるものがいじめだと思っています。


「死にぞこないの青」という小説があります。
教師が、クラスをまとめるための手段として主人公の少年を徹底していじめるという小説。


頂点に立つ人が、それさえ理解していれば、集団をまとめるのは非常に簡単なわけで。
でも、いじめられる側にとっては、それは地獄のような暮らしになるわけで。


会社でも学校でも、なかなか抜け出すことが出来ない場での苦痛は、おそらく想像を絶する。



いじめられる経験もいじめる経験もそれなりにしてきて思うことは、いじめなんかに頼るような結束なんかいらない、ということ。
何もない時に、何もないままずっと付き合える友人を作る事の方が、集団の中で戦々恐々として暮らすよりよっぽど楽だと言うこと。


そんな事を考えたのは、中学校2年生の時。


それから私は、グループというものに属さずに今まで暮らしています。
ひとりでいるという事は悪い事じゃあない。
何かを抑えたり無理したりしながら、集団の輪の中にいるほうが、よっぽどおろかな気がします。


学校という縛りがなくなり、自由に暮らしてきて、
今、学校のPTAという縛りの中にいるけれど。


やっぱり私は、グループと呼ばれるものの中に入る事を拒んでいる。
その中に仲間がいなくたって、私には私をそのまま分かってくれる人がいるから。
それで、いいと思ったりする。
| 100考 | pagetop↑