トップ自己紹介|テキスト|よみもの趣味ごろくBBS|リンク|FB
| text_top | 幸せ・不幸せ >>

恋愛する資格

私は非常に寂しがり屋だ。
中学校時代から、いつでも寂しいなぁという思いを抱えて生きていた。

彼氏といても、家族といても、どうにもならないような寂しさ。
それを埋めるために、人を好きになっていた時期もあった、ような気がする。

でも、自分の寂しさを埋めるために恋愛をするのは、
本当に恋愛をすると言うことじゃない。
それは恋愛する対象に、自分の何かを押し付ける事でしかない。
それは一見恋愛だけど、実はまったく違うものだろう。
本当の恋愛をするには、自分の寂しさや孤独感を
自分で処理できるようにならなければならないと、私は思う。

「誰も私のことを理解してくれない」

って、なんかよく聞く台詞だけれど、こんなの当たり前だ。
自分の事なんて、他人が分かるわけがない。
大体が自分自身の事だってよく分からないんだから。

大切なのは、
「大切なあの人のことを理解する私」
ではなく、もちろん
「私の事を理解してくれる大切なあの人」
でもなく、
「私のことを理解してくれようとしている大切なあの人」
であり、
「大切なあの人のことを、理解しようと努力する私」
なんじゃないのか。

他人のことなんて、それがたとえ親子であったとしても、
100%理解できるものではないと思う。
それでも相手を解ろうとする気持ちが大切なんではないのか。

恋愛とは、しようと思って出来るものじゃない。
うかつにはまってしまった落とし穴のようなものだと思う。

少なくとも、自分ひとりの孤独感をもてあますような人は、
幸せな恋愛は出来ないんじゃないのかなと思うのだ。
| エッセイ | pagetop↑