サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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楽しいな 楽しいな お化けは死なない 病気も何にもない 2019-08-23

ゲ、ゲ、ゲゲゲのゲ 朝は寝床でグゥグゥグゥ
楽しいな 楽しいな お化けにゃ学校も試験もなんにもない

(ゲゲゲの鬼太郎)

 ゲゲゲの鬼太郎のゲゲゲってカエルの鳴き声なんですよね。
完全にお盆明けの仕事したくない状態で、お化けがうらやましすぎる。
お化け死なないわりに、漫画だとお金なくておなかすいて大変~みたいな描写がちょいちょい出てくるんだけれども(笑)

ごきげんよう、たいこです。

 今週いっぱいは暇な日が続く予感で、やる事がないつらさを味わいつくしております。くぅぅぅぅ。
奇跡的に日記のテイをぎりぎり成している更新頻度なサボテンとバントライン。来週からまた稀な更新になる気がする(ノ´∀`*)


 現在娘が私の実家へ行っています。彼女は夏休みもわりと学校へ行っていて、日程やりくりして一昨日から出かけております。
近所のおじさんから「補習かぁ?」ってからかわれているのですが、農業系の学校なのであまり休みがない、というのが実態。
いきものには休みなんて関係ないですから、当番で学校の植物をお世話したり、夏休みに実習が組まれていたりするのですよね。
やすみがないー。つかれたー。って日々騒いでいますが、それは最初からわかっていたこと……。まあ、なんだかんだで楽しく通っているようなので問題はなさそう。


 彼女が留守の間、めだかと植物の世話を頼まれています。1日1回水と餌をやって、メダカの様子をみるくらいなのですけれど、昨晩、7匹目のめだかちゃんが死んでるのを発見。
 もう、ここ数日ずっと元気がなかったんですよね。なので「あーやっぱりかー…」って思って。これでみゆきメダカが全滅してしまいました。
 このみゆきメダカ、お店ですでに梱包された状態のを買ってきたので(赤いほうは水槽からとってもらった)それが原因かなあともちょっと思っています。おそらく以前と今の環境が違いすぎたうえ、ちょっと弱ってたんじゃないかなあと。いずれにせよ可哀想な事をした。。26日に新たに10匹加わるので、そっちを大事に育ててあげよう。
 みゆきちゃんお亡くなりになった旨、娘にお知らせして、エアポンプの充電がなくなっちゃってたんで、それを充電して、と、結構よく働いているお手伝いさん私。
 エアコンの室外機が猛威を振るうベランダの夏越は、植物にも過酷なようで、植木も軒並み元気がない。仕方ないけど。
それでもトマトはなんとか実をつけ、すっぱいけど食べられるし、大葉も大活躍だし、私としては大満足です。

 

 昨日の晩、唐突に次男がかえってきました。転職説明会に行ったついでに携帯の充電切れたとかで、充電しに戻ってきた模様。
 今の職場、もともとブラックなのは知っていたんですけれど、飛び込み営業がメインの会社なんである程度は仕方ないかなあと思っていました。が、給料形態までブラックになってしまったようで。
 それこそ寝る時間以外は働く状況で、成績それなりに上げているのに、お金がなくて食パンにキャベツはさんで食べてる……とか言うのですよ。
 次男はそれ以外のところでも憤っているようですが、私はそもそも、お金を稼ぐために働いているのに、そして会社に利益貢献しているのに、その評価をされない(会社の評価はお金に反映されるべきだと思っています)時点でお話にならないと思っています。
 「今の給料では生活ができない。」と訴えた次男に、引き止めたい会社側は「やめないなら特別賞与15万やる」って提示してきたそうですが、安くない?(苦笑)ってか馬鹿にしてない?って、話聞きながらヽ(`Д´#)ノてなってしまいました。賞与じゃないわ給料だわ。
 ただその15万で、ちょっと心を動かされたって言ってた次男が切ない……そしてほんとにこの会社汚い……。
 しかしまあ、彼は、私が感じているより青臭い理由ではありますが(まだ19歳なので当然といえば当然)、さっさと見切りをつけて次へ動くようなのでよかったです。
 なんかね、自炊したいけど時間がなくて無理なんだって。お金ないからろくなもん食べられないんだって。それで肌荒れとかもひどくなっちゃったんだって。
そもそもコンビニご飯大嫌いな次男が、毎日コンビニご飯食べてるって。もう心が痛い。はーやーくー!にーげーてー!
 彼の仕事に対するモチベーションは「お金を沢山稼ぎたい」なのです。朝7時から夜23時までみたいな働き方を、お金というモチベーションだけでこなせる彼はすごいなと思います。そのモチベであるお金がもらえない状況になっていても、1年は勤めたいって思ってたみたいだけど、そういうのはケースバイケースで撤回したってこの場合は早く逃げたほうがいい。

 

 で、この次男に昨日「かーちゃん痩せた?だいぶ痩せた?なんか若返ってね?」って言われて調子に乗っている私です。
 毎日一緒にいる長男や娘は気づいてないのかもしれぬ。というか長男から同じような言葉が出てきたら私は超驚いてしまうかもしれない(笑)。
 しかしまあ、5月くらいから色々やってきていて、痩せた指摘されたの初めてなんですよね。そら嬉しいわー。
 性格的にきっちりカロリー計算とか無理なんで、大体、おおよそ、適当にではありますが、食生活はだいぶ変わっています。
つらいかなーと思ったけど、実際そうでもない。我が家にいる人たちは皆少し痩せねばならぬ体型なので、ご飯も躊躇なくこんにゃく交じりやマンナンヒカリ交じりに切り替えました。
 今の世の中は糖質制限しようと思えば簡単にできるのですよね。あまり我慢する必要もなく、それなりに美味しい食べ物が沢山売られています。ダイエット用の宅食もある。手を抜こうと思えばいくらでも手が抜ける世の中最高か。
全て作らねばならなかったら、おそらく出来なかっただろうと思っています。今後もどんどん手を抜いていく所存。

 

 今も絶賛適当に暮らしていますが、それでも一時、一番ひどい時から比べるとだいぶましになってまして。
自分のペースでちょっとずつやってけばいいやーって思っています。苦手なもんは苦手なんだ。
子供らに呆れられる事も怒られる事も多いのですが。
ワンオペなど、離婚した時から本当に完全にワンオペで、全部1人でやるしかなかった。当然それは子供には関係のない事なので、子供に文句言われても甘んじてそれは受け入れています。
ただまあ、ない袖は振れないということもあって。親は選べないもんな。すまんな。と思っています。

 

 最近ドラクエやりながら、プライムで怪談を見ています。怪奇蒐集者っていうシリーズを見ているのですが、語り手の人が1人ずつで1本、みたいな感じで、いろいろな人が語っています。好みの語り手とかが見つかったので、これが終わったらその人の作品を探そうかなと思っています。
ホラーと怪談は似て非なるもので、ホラーは怖がらせるために様々な演出をしますけれど、怪談は実話という前提で語られます。こんな怖いことがありましたが、理由はわかりません。このあとどうなったかわかりません。という、静かな怖さがよいです。自分で体験するのは、もうお腹いっぱいなのですけれども。。。笑。

 

 そんな感じで、なんだか今年は怪談にスイッチが入ってしまっていて、怪談小説もかなり買い漁って読んでいます。
来年はSLでホラーイベントやれるんでしょうか。気持ちはあるんだけどなかなか…大変なのでねぇ。

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カテゴリー: 日記

今日からは歩く花 根っこが消えて足が生えて 野に咲かず山に咲かず 愛する人の庭に咲く 2019-08-19

知ってるかい 忘れてはいけないことが 何億年も昔 星になった
どんな時代の どんな場所でも おんなじように見えるように
覚えたり 教えられたり 勉強したりするんじゃなくて
ある日突然 ピンときて だんだん わかることがある
(歩く花 / The Blue Hearts)

ヒロトの歌は何年ぶりとかに突然猛烈に聴きたくなることがあります。
たいてい疲れてるときなんだけど。
やさしい曲がずば抜けてやさしいんでそんな気持ちになるのでしょう。
今は別に疲れてるとかではないですが、夏だからなー。聴きたいなー。

私にとって夏っぽさ全開の曲といえば、ブラッドサースティブッチャーズの8月。
なんだか真夏には、自身の虚無感が増大する出来事が多くって、この8月って曲がしっくりきてしまいます。
暗いけどよい曲なので機会があればぜひ。

ここ最近の更新頻度からは考えられぬ更新頻度でお届けしております、サボテンとバントライン。
心境に変化があったとかでなく、たまたま今仕事が超絶暇だから、という理由で書いています。
端から見たらエクセル仕事しているようにしか見えないはず。たぶん。

8月は、我が家的にはお祝いイベント多目な月でありまして、親である私の財布は限りなく軽くなる月でもあります。
1日は娘の誕生日、15日は長男の誕生日。
長男はたぶん21歳になりました。早いな!高校へほとんど行かないまま3年を過ごし、一時は北海道あたりの牧場へ住み込みで送り込もうかと本気で思ったりしていた彼ですが、こないだとうとう正社員になったようです。
 長男は私に、本当のマイペースとはどういうことかを身をもって教えてくれました。彼は今でもずーっとマイペースです。マイペースってのは自分のペースを死守することで、なんぴとたりともそれを崩すことは許されないのです。
さまざまな代償を払っている気がしますが、彼のペースを見守る事しかできません。悪い事しないし、彼なりに優しさ溢れてるんで問題はなさそうです。いや、細かい事言えばきりがないくらいあるけど。
 もっとああなったらいい、こうなったらいいという願望はありますけれど、それが本人にとってどうでもいい事であればそれでよし。

  私は彼の人生には責任を持てません。幸せも不幸も寂しさも楽しさも、彼が選んで掴んでいくのが一番よいですね。ただゴミはきちんとゴミ袋にまとめて・・・・・・!

娘の誕生日にはメロンのケーキ、長男の誕生日にはチーズケーキを用意しました。
二人ともケーキには厳しすぎる季節に生まれてきてしまったので、おいしいケーキって考えると、シーズンオフのいちごのケーキはあまり手に入りませんね。
メロンもチーズもおいしいからいいよ!

 連休入りたての頃、弟から連絡が来まして。
娘の誕生日プレゼントを買うから一緒に行こうと。何をプレゼントするのかと思ったら、メダカ!
ホテイアオイという浮き草を娘が買って育てている事は知っていました。娘はそのホテイアオイを調べるうちに、この草はメダカと大変相性がいいと知ったのです。それで気軽に「めだか!」と言ったらしいです。
私の弟は、部屋を水槽まみれにするほどのお魚好きちゃんでして。
外で飼うならビオトープだな。よし、道具から買うぞ。と、専門店へつれていかれました。
割れない程よいサイズの睡蓮鉢と、メダカ用品、そしてメダカ。
今、メダカブームになってるんですねえ、金魚みたいないろんなメダカがいっぱいいました。光ってるのとかまだら模様のとか。
値段も1匹100円~2000円以上みたいな、さまざまな感じで。
その中から、赤いメダカ(赤くて透き通ってた。高かった)と、みゆきっていう白くて光るやつを選んでお迎え。


   ホームセンターで睡蓮を買って、自宅で試行錯誤しつつ睡蓮鉢をつくったのですけれど、10匹いたメダカが、今は4匹になってしまっております。
原因がわからず、色々調べてみたのだけれど、暑さで酸欠説と、睡蓮とホテイアオイが悪さしてる説が今のところ有力。
それでも生き残ってるメダカさん、早々に卵持ったりなんだりしていて安定はしてきたようなのですが、今度は卵が軒並みカビたのですよね。
 これは鉢の環境を抜本的に見直す必要があるんじゃあないか、ってことで、減ってしまったメダカの追加と、新たな睡蓮と、新たな鉢をポチったのが昨日。
全部で7000円超えました。なぜか私の支払いです。まあいいけどねw
もう1セットまるっと買った形になりますが、先にプレゼントされたものもきっちり使う予定です。
先に買った睡蓮の状態があまりよくなく、根っこが腐ってきているっぽいので、こちらは睡蓮だけでしばらくケアしないとダメな予感。
娘はメダカ愛爆発させていて、日々「かわいいかわいい」と汗だくで世話をしています。
買ったアイテムは26日に届くようです。これでメダカも元気に繁殖できるといいなあ。おそらく卵がきちんと孵りはじめたら、今以上にメダカ愛爆発するだろうしね。
メダカの赤ん坊はかわいいからなぁ。

長男は上記のとおりマイペースなので、ほしいものとかいまいちわからない(本人もわかってない)&洋服などの日用品は、なるべく自分で買ってこれるようになってほしいということで、まだプレゼント渡していません。
それでもおそらく服になるんだろうなあ(笑)ほっといたら中学時代の服でも平気で着ていってしまう人なので、その辺は改善したい。後々1人で暮らすようになった時に困ると思うのですよね。
この辺は私からあれこれ手助けするのは逆効果な気がしているので、娘にお願いしています。

この長男、最近ドラクエ10買いました。
彼は実は発売日組なのですが、当時中学生だった彼に私は「キッズタイム以外のプレイ禁止」という通告をしていました。
オンラインで友達を作る危険さは身にしみていましたので(笑)、自制心のつく歳になるまではさせたくなかったのです。
キッズタイムで遊べる範囲なんて限られてるので、面白くなかったんでしょう、すぐに別のゲームに乗り換えていました。

 私がドラクエをはじめてから2年半くらい。おそらく私に影響されたんだろうと思っていますが、これで親子の会話がだいぶ増えました。
主にゲームの話なのですけれど。ただ、今まで未知だった彼のゲームスタイルとかを知るきっかけになっていて、興味深いです。
あの子は私とちがってゲームうまいんでね・・・・・・遊び方にもよるけれど、そのうち一緒にエンドコンテンツいったりする日が来るんでしょうか。

 そんなこんなで気づけば8月ももう終わりが見えている。本当に時間はさらさらと指の隙間を通り抜けていってしまいます。うっかりしてると何も成せないまま体が動かなくなりそうだ。そんな事をいつも頭の片隅で考えつつ、やっぱりだらだらと過ごしてしまうのよねえ。

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カテゴリー: 日記

この道わが旅 果てしなくつづく 出会いと別れをくり返しながら 2019-08-17

いま星空の下でたたずみ
遥かな想いを抱きしめる
ぬくもり続けてる夢たちと
影ぼうしが道連れ
雨も風も日照りも嵐も友達だった
(この道わが旅 / DQ2エンディングテーマ)

 ごきげんよう、たいこです。

そろそろお盆も終わりが近づいて、毎度連休のたびに思う「9連休なんてあっという間」を身にしみて感じています。ああああああもっと休みたい。
 昨日はお盆の間にせねばならなかったことを片付けつつ、娘と映画観てきました。

 口には出さなかったものの、この連休中に娘と観に行こうと思っていた「天気の子」。連休頭あたりで「観に行きたいけど友達みんな観に行っちゃってるんだよねー」なんて言うんで、じゃあ丁度いいねと。
 上映スケジュール確認したら、ドラクエ映画ときっちりハシゴできそうな感じだったのと、昨日は金曜日でユナイテッドシネマは会員価格1,100円で映画が観れる日だったのですよねw じゃあ行ってしまおう!という勢いで2本立て。

 

 先に観たのが「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」。正直、あちこちで酷評が目に入っていて(そのあまりの酷さに劇場で観たくなってしまったw)、期待をせずに観たのですけれど。おそらくこれがよかった。ついでにネタバレのレビューも読んだあとだった。これもよかった。
 もともと、ゲーム原作の映画なんで期待もしていなかったのです。もともとオンデマンドに来たら観ようかなーくらいの温度でいたわけで。それでも出演している声優が豪華、、というかちょっと面白かったので、その点でうずいていたのは事実。(心を動かされたのは、古田新太、松尾スズキ、安田顕、吉田鋼太郎あたりです)

 原作となるドラクエVは1992年リリース。計算したら私高校生でしたね。中学時代は部活の人だったために、引退後有り余った時間でゲームやったり小説読んだりしていたんだった。
 VIの時は働いていて(&劇団活動をしていて)あまりゲームに時間がとれず、転職失敗してダーマ辺りで挫折している(最初から遊び人を選んだのが敗因)。VIIの時は結婚して長男が赤ん坊だったあたりで、なんだかめっちゃ時間があったのでドラクエ史上最強にやり込んだ。
というところまで思い出しました(ノ´∀`*)

 私は過去に観た映画や小説、ゲームなど、あらすじをすぐに忘れてしまう特性を持っていまして。Vも当然いろんなことを忘れてしまっていました。
 覚えてるのはパパス、ビアンカとフローラ、あと仲間モンスター。結婚の選択で髪の毛の色が変わる子供2人。

 なので、映画を観たといってもゲームのことをきっちり覚えているわけではないですし、超ファンっていうのとも違うのですけれど。ちなみにクリアしてないです。でもラスボス~エンディングまでは弟がプレイしている横で観ていましたw

 前置きが長いですね。で、映画は非常に楽しめました。1年半ぶりの映画館だったこともあるかもしれない。でも決して雑につくられた映画ではなかったです。ファンを冒涜とかそういう意図もあまり感じなかった。
 3Dになって鳥山明の絵はほぼ影を潜めてしまいますし、当然堀井雄二のセリフ回しもなくなるんですけれど、話の流れやキャラクターの行動、その結果の出来事なんかは、ドラクエだなあって思えるつくりで。違和感なんて全然なく楽しめました。
 昔は豆粒みたいなキャラクターを操作していたわけで、モンスターだって動かないわけじゃないですか。それらが3D空間で動き回ってる、それだけでわくわくしますよね。
 今私はXやってるし、Xだってキャラクター3Dで動き回って戦闘するわけだけれども、それとはまた全然違ったリアリティでしたねー。城や街を遠景から映すとこなんかは、それだけでテンションあがりました。

 ただその、クライマックスのシーンに関して言えば、もうちょっとなんかやり方はあったんじゃあないのー?という気がします。

(ここからネタバレ入るよ)
メタ設定は別にいい。それが使い古されていようと気にならない。ドラクエなんて王道な小さな話の集結みたいなとこありますし。ただなんか、出し方に工夫は必要であるし、(これは天気の子にも言えた事なのだけれど)そんな大それたことをするにはそれ相応の納得できる理由付けは必要だと思うのです。
 どこの誰がそんなメッセージを送ってきたのか、主人公個人に対して言っているのかそれとも無作為なのか、そんな行動に及んだ背景は一体なんなのか。
 そこが非常に非常に大雑把なのですよね。あと、どんでん返しを入れるならば、効果的に入れないと逆効果ということ。逆効果が100倍効いてたぜ…って感じのタイミングと効果でした。びっくりさせりゃいいってものじゃないんだぜ。
 私はしっかり主人公やビアンカに感情移入させて映画を観ていたわけです。
みんなのちからをあわせて(ここも大変ドラクエっぽくて好き)やっと成し遂げた、その瞬間にブチっと切られたみたいな、そういう入れ方は反感しか買いません。
 「もっと軽くしよう」とかいいながら、コリジョンオフとかシェーダーオフとかいい続けるわけですよ。言うたびに活き活きと描かれていた世界がただの真っ白オブジェクトになり、触れなくなり、崩壊していく。最後はただのボックスの集合体になってバラバラになってしまう。
 ラスボスってのは魅力的でないといけないわけで、軽くしたかった事は理解するとしても(笑)あのモデルはいただけない。手抜きしたの?と思われても仕方がない。それだけ説得力がないキャラなんですよね。
 思い出したのはFF9のラスボス。FF9は、お話は大変面白かったけれど、最後唐突に出てきたよくわからないやつと戦う羽目になって、しかもそいつがやたら強くて、私は理不尽な気持ちでいっぱいになりつつ倒しました。なので今でもFF9は好きじゃないです。
 あの感じ。モデルが意味不明なのも似てた(笑)。
あそこで終わったら気持ち悪いままで終わったんだろうけれど、その後ボス(っていうかウイルスっていうか…)を倒した後の終わり方は嫌いじゃないです。
 お客さんにも「これはVR空間でのお話です」とネタばらしして、謎にずっとあとを付いてきたスラリンの存在も認識したうえで、それでもここに彼らはいる。虚無じゃないぜ。というその感じ。
 なので全体的な後味も、実は悪くなかったのです。

(ここまで!)

 私はゲームも小説も映画もアニメも漫画も好きです。フィクションが好きです。その世界、その話が嘘だとわかっていてもなお、そこに行きたくなったり憧れたり、そう思わせてくれる作品が好きです。
 それはおとなになったからといって捨てなければいけないものではないですよね。ゲームだけが時間を食いつぶす無駄なものではないです。そして、それはこの30年くらいの間に、徐々に認知されてきて、今は結構一般的と思います。
 ゲームは子供のもの、と思っている人間は、昔ほど多くない。あと数年でその数は爆発的に増えると思います。だって今の若い世代は、男女関係なく当たり前にゲームで遊んで育っているのだから。

 会社で本を読んでいると「偉いねえ」って言ってくる60過ぎのおじいちゃんがいました。本は偉くてゲームは偉くない、そんな事はないのです。どちらも等しく娯楽です。時間つぶしです。時間の無駄遣いです。でも決してそれはただの無駄ではない。
 そういう時間を持てる今の時代に感謝をしつつ、現実とも折り合いをつけつつ、適度に手軽に現実から逃げる時間をもてるということは素晴らしいことですよね。

 いつも思うのだけれど、敵側のボスの重鎮達って、味方もびっくりな忠誠心持ってるよね。。我が身を犠牲にしても魔王様を復活させたいみたいな。向こう側からしたらちょっといい話なの。
 この物語でも、ゲマは自分が滅びようとも自分の望んだ世界をー!って言うんだけどさ、その望んだ世界ができあがったとして、そこに自分はいないのですよ。。すごくない?主人公側みたいに妻や子もいないんだよ。何がそこまで彼をかきたてるのでしょうね。とか、実はいつも思いながらボスと戦ってたりして。

 

 さて。「天気の子」。
こっちは普通に期待して観ました。
娘も友達から「ちょーよかった!」と聞き、「君の名は。」で号泣した経緯からかなり期待していたようです。
 で、期待しすぎた模様。。。w 私はまあこんなもんか。と思ってそれなりに満足したのですが、娘は消化不良だったようで。ドラクエが期待はずれに面白かったのもその気持に輪をかけちゃったみたいで(そう。娘はドラクエほぼ未経験なのにあの映画すごく楽しんだのです)。
 上でも少し触れましたが、海堂尊の作品って表に出てこない設定がとても多いのですよね。おそらくわざと説明不足にしてるんだろうけど、今回はそれがでかすぎて、若干ついていけないというか消化不良というか、、、そういう感じになったのは否めません。

 そんなん関係ない!俺はあの子がほしいんだ!あの子ともう一度会いたいんだ!ずっと一緒にいたいんだ!だから行かせて!邪魔しないで!

 という気持ちの強さが大変感動するお話でした。だがしかし。やっぱりもうちょっと説明ほしかった。
ヒロインの置かれている状況と、主人公の置かれている状況の似てるようで決定的に違うあれこれとかも興味深いんですけれど。でも、そういうそそられる設定が活かしきれてない残念感。
 晴れ女のあたりはもうちょっと詳しく知りたいです。。。

 映像は文句なしに超絶綺麗でした。雨粒がぴちゃぴちゃする、とか、つかの間の晴れ間の美しさ、花火が映るビルの窓とか。

 冒頭から主人公のモノローグで「僕らは世界を変えた」と言っていますが、彼らは世界を変えたのではなく、世界を変えることを拒んだが正解だと感じます。
 ひとりの犠牲でみんなが喜ぶ、しかしそのひとりは誰かにとってのかけがえのないひとりでもある。そういうごちゃごちゃっとしたあれこれで周囲の人は動きます。
 だから感動しちゃうのですけれどね。君の名は。よりもぶっとんだ設定入れてきているだけに、やっぱり「じゃあ一体あれはなんだったんだ」ってなるんですよね。それがリアルといえばリアルなんだけどさ。
 でもこれは嘘のお話だから、もうちょっとすっきりさせてくれる方が私は好みだなあと思いました。そういうリアルは現実世界で嫌ってほど経験してるんだしさ。



 映画の後、ちょっといつもより豪勢な食事をして帰宅しました。
その後娘と少し話して、ちょっと喧嘩して、色々思うところもありつつ。
でも総括してよい時間を過ごせたので、よかったよかった。

 

この道わが旅 果てしなくつづく 出会いと別れをくり返しながら はコメントを受け付けていません
カテゴリー: 日記