サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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三途の川のマーメイド 友達少ないマーメイド 2013-09-01

北へ帰るの 誰にも会わずに
低気圧に乗って 北へ向かうわ
彼に伝えて 今でも好きだと
ジョニーに伝えて 千円返して
(潮騒のメモリー / あまちゃん)

8月が終わってしまいました。
あまちゃんは9月でおしまいなので、ラストまであと1ヶ月。
もうすぐ終わる……10月から何を楽しみにしていれば……といったのは私の友人ですが、
残り1ヶ月のこのタイミングで、物語は2011年3月11日に突入しました。
今日の放送では2011年3月11日の2時ごろで終わっています。
毎日あまちゃんを見ている人たちは、このタイミングで週末に入るわけで、
きっと多くの視聴者が重苦しい胸騒ぎを覚えていると思います。
北三陸の人たち、みんなが魅力的すぎるから。
私も例外なくどんよりした不安を抱えつつ予告編を眺めたのですが……。
平日の出勤・通学前の時間に毎日眺めるこの朝の連続テレビ小説。
1日が憂鬱になってしまうようなつくりにはならない、と思ってはいるのですが。
このタイミングでナレーションの担当がアキから春子に変わりました。
このドラマ、三陸編の語りはナツ(おばあちゃん)、東京編でアキ(主人公)と変わってきていて、
震災を軸にアキから母の春子にバトンタッチしました。
この三世代の母娘たちがものすごい存在感。
母と娘へ受け継いでいくもの、逆に娘から得るもの。
そういう絆が大きな大きなテーマになっています。
クドカンがテレビや映画で描く家族ってすごく温かい。それに救われる感じがする。
ものすごく個性強い父ちゃん母ちゃんいっぱい出てきますけれどもね(笑)
原作では触れられていない(と思う)母がすごい存在感で出てきたIWGPとか。
あの母親は強烈だったなー。
IWGP、もうやらないんでしょうか。私はあのドラマ大好きです。
ごきげんよう、たいこです。
大人計画つながりで松尾スズキのエッセイを読んだ話など。
ミニッツブックという、短い本が電書専用な感じで出ています。
ざっと見た感じ150円~250円くらいなのかな。
表紙に大体の読了時間が書いてあって、1時間かからないで読めるよ、という趣向(なのでしょうかね)。
ここで松尾スズキがエッセイを出しているのです。

 

 

サムネイルがきちんと出るのか不安ですが…(笑)
やさしい野蛮人入門。
私は松尾さんのエッセイが大好きです。
私は本をそこそこ読みますが、9割が小説です。
エッセイってあまりすすんで読まないのです。あんまり好きじゃないのです。もともと。
だけど松尾さんのエッセイは別。こんなにおもしろいエッセイを書く人は他にあまり知りません。
ただただぼやいてるだけのWeb日記を本にした「ギリギリデイズ 」という本があります。
本当に日記なんだけれど、それがすごく面白い。
こんなに素(に近い)ボヤキが面白い人、他に知らない。
エッセイだけでなく、私は松尾さんの舞台も演技も演出も好きです。
で、このやさしい野蛮人入門。なんで私が松尾さんが好きなのか、すごく納得した本でありまして。
この人、自分の主観を俯瞰で眺めてる人な気がします。むしろ自分自身に寄れない感じがする。
エッセイのなかで主張している偽善の勧めはものすごくわかる。
善意の人は時に独善に陥るというのもすごくよく分かる。
人が行動を起こすときは、100%自分のためであるので、あなたのために云々ってのはすごくうそ臭い。
人はしたいことしかしないのです。
究極に思える選択をしなければいけない時だって、限られた選択肢のなかからどれが自分にとっての一番なのかを選んでいるのだ。
自分が損をして相手が得をするような行動を取ることもあろう。
けれどそれだって、自分がそうしたいからするのであって、そう考えたら自分のためなのだ。
私がいい気持ちになりたいからあなたに善いことをしますよ。
と宣言する事で平和になるってのはものすごく感じるところ。
人はただしてもらってばかりだとやっぱり落ち着かなくなるもので。
お互いに利益があってイーブンね。っていう前提は、健全な人付き合いのなかでは必須なのだと思うのです。
ああ私の物事の考え方や感じ方は松尾さんの物事の考え方や感じ方に似ているのだなと思ったのでした。
本当にさくっと読めるしお手軽なお値段なので、興味を持った人はぜひ。


31日は入江雅人の一人芝居を観て来ました。
番外編と銘打って、1ステージ限りの公演。
お芝居の公演で1ステージ限りってあんまり聞いたことがありません。
音楽のライブなんかは1日限り当たり前って感じがしますけれどもね。
お芝居はどれだけ小さな規模でも1回限りってことはあまりしません。
なぜなら公演を打つための準備が、音楽の比ではないからだ、と思っています。
なんで1ステで舞台やろうなんて思ったのか、謎すぎるのですけれども。
しかも新作3本。しかも全部ゾンビ縛り。どうした入江!?と思ったのは私だけでは当然ないらしく(笑)
役者仲間の方たちにも結構突っ込まれていたようです。MC(っていうのも普通の舞台にはないですが)の折に
犬山犬子さんから「何がしたいの?伝説がつくりたいの?」って突っ込まれたというお話をしておりました。
とにかくものすごく贅沢な公演だったのは間違いがない(笑)。
ゾンビ縛りとはいえ、4本やったお芝居すべてがちょっとホロリと来るしんみりものでした。
夏の終わりを感じてほしい、と本人が本番前日あたりにツイートしていましたが、
まさにそんな感じのちょっと切ないお話が4つ。
映画マニアな入江雅人がゾンビもの作るったらそりゃ期待するわけで。
ある意味期待通りの作品群でしみじみと夏の終わりを堪能してきたのでした。
最初の1本を除き、他の3本の作品は世界の背景が同じだったのかな。
ある日突然世界的にゾンビの脅威にさらされて、たくさんの人が犠牲になったりゾンビになったり。
ゾンビになっても自我を保てている人もいる。(そういう人は退治されることなく生きて(?)る)
そうじゃない人もいる。襲うような雰囲気のゾンビは当然退治される。
ゾンビになってしまった人たちの姿を描いたり、
まさにゾンビに襲われている最中、ゾンビを演じてゾンビから逃げ切ってみたり、
ゾンビになって苦しんでいる幼なじみの親友のお願いごとを聞いてみたり。
前回の記事で、意味もなく凹む季節が夏の終わり~秋だーって書きましたが、やっぱりそういうもんじゃーん。
って今日の舞台を見ながら思ったのでした。
相変わらず細かいところでゾンビ映画知識を漏らしたり、有名なゾンビ映画へのオマージュがあったりと
細かく楽しめる感じも満載。
大変楽しい夜を過ごしました。


SLの話。
8月31日でMiniascape SIMが閉鎖しました。
来月8日あたりに、Hakoniwa SIMとしてホームステッドからフルリージョンへパワーアップしてオープンするのですけれども。
SIM自体はお引越しという形になり、Miniascape SIMはなくなります。
古い時代のホームステッドで(家賃が95ドルの頃の)、今では貴重なSIMです。
当然過去行ったホラーナイトはこのMiniascape SIMで行ったので、思い出深いSIMでもあります。
SIMの運営自体は残るけれど、やはり感慨深いものがあるSIMの閉鎖。
今までお疲れ様でした。と、サーバーに言ってあげたい気分です。
そういえば私がホームステッドを手放したのもこのくらいの時期でした。去年の。
あれからもう1年なのかー。。。と、そういう意味でも感慨深く。
1年前から今。変わったことが多すぎる。
まるで落ち着く場所が作れないのは自分のせいなのか、なんなのか。
RLに左右されるSLですから、安定なんてするはずないのは当然として。
ずっと変わらないように思っていた私のSLライフも少し変わりそうな気配が見え隠れしています。
まだどうなるかわからないですけれど、人の気持ちのベクトルだけは本当にどうなるか読めないから困る。
そんなわけで、夏も終わりました。
これからどんどん涼しく寒くなっていくわけで、憂鬱でしかない!けれど、
寒い時には寒いなりに楽しいこともある(はず)なので、また楽しくやっていけたらいいなー。
ひとまず、お疲れ様でしたという雰囲気満載な8月の終わりなのでした。

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カテゴリー: 日記