サボテンとバントライン
ホーイ、サボテン 緑の光 バントラインと僕を照らしてくれ
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ステカナ 2011-10-31

昨日は映画を観てきました。
これだけは外せない三谷幸喜。
私は三谷幸喜が大好きなのです。
初めて舞台を観てドドーンと衝撃を受けてしまった作家さんで演出家さんなのです。
なんか色々書いていたら無駄に長くなったうえ、他の人が読んでも「フーン」で終わるよこれ!
って思ったのでやめておきます。照。
私はとにかく三谷幸喜の作品が好きなのです。
すごく笑ってしまって、すごく滑稽なのに物語は破綻させず、
本筋ではちょっとホロっとさせてしまうあたりがとっても好きなのです。
難しい主張や何かが一切ない、そういうものを一切作品に入れないというスタンス。
何も考えずに観ていて、難しいこと考えずに笑って泣けるなんて素晴らしい映画なのです。
ベタベタな泣きのシーンにもきっちり笑いを入れてくるバランス感覚も好きです。
幽霊が出てくるのに金縛りなのに一切おどろおどろしい演出がない。
辛うじて言えば、旅館の名前がおどろおどろしいくらい。
(でも店の屋号は鹿が跳ねてる図柄だった)
なんでこんなに病気病気って病気を押し出してるの阿部寛……と思ったら、
すごい感じでその伏線が繋がるし、
よその映画で主役級で出てくる俳優さんが、ワンシーン出演とか目白押しなんだけど、
またそれがいちいち印象に残る贅沢っぷり。
東京サンシャインボーイズのファンならば、映画の時は期待せずにいられない
梶原善の登場とか。
今までの笑いの詰め込みからは脱却した感じがします。
それでもちゃんと面白くて飽きずに見られます。
あー、なんかまたレベル上がったんだなぁと思いまして。
一作作るごとにちゃんと前よりよい出来栄えにするっていう感じが素晴らしい。
今年は三谷幸喜生誕50周年祭りの年なのです。
なもんで、彼は自分がやりたい作品を舞台でガンガン上演しているのです。
チケットが人気すぎて、私は1作品しか観れなかったのです。。。が。
3月に久しぶりに観た三谷芝居も、笑いのてんこ盛りからは少し外れたところにありました。
長かったけれど最後まで釘付けになって観たし、満足して帰ってきました。
偶然にも震災と上演のタイミングが重なり、さらにテーマが、
「こんな非常時にも娯楽は必要なのか」みたいなところで、色々考えてしまったのですが
そういえば震災からもう8ヶ月目。
東京に住んでいる私は、おそらくもうきっと、平常時を取り戻した生活をしている。
変わったところは沢山あって、きっとその変わったところはもう変わったままだ。
変化した部分に違和感を感じながら、その違和感ごと慣れていった7ヶ月ちょっとだと思います。
これって結婚したときに新しい家族で住み始めた時の感じに似ている。
自分の居場所じゃない感じがしつつ、その感じも含めて自分の居場所になっている感じ。
もう前には戻れない。戻ったとしてもやっぱり違和感がつきまとう、そんな感じ。
きっと世の中の娯楽作品も、多少なり震災前と後で変質していると思うのです。
だって、娯楽って生きるためには不要な部分だ。
そういうものと向き合ってしまった、不要な部分でご飯を食べている人たちが、
色々感じなかったわけがないのだ多分ね。
でも、こういう時だからこそ笑うことは必要で、娯楽は必要なんだと思う。
無責任な軽い涙を流すことはとっても大事なことだと思う。
自分ごとではなかなか泣けない歳になってしまいましたから、
虚構の世界で存分に泣かせてくれたっていいじゃない、と思うのです。
大泣きした後は、とってもすっきり気持ちがいいのだ。
それは大笑いすることと同じなのだ。
映画の感想がとんでもないところに着地しました。まあいいやいつものことだし。
ごきげんよう、たいこです。
え、これ前置きだったの?と思った?ね。私もびっくり。
日曜日に最近お友達になったフレの結婚式に出てきました。
HappyWedding Killy & Bluemoon
こじんまりとした式でしたが、私的にはそのくらいが丁度よい感じでございました。
知りあってから日が浅いのに、こんなプライベートな場にいていいんでしょうか。。。と思いつつ。
それでも幸せな人たちを観るのはいいっすね。
幸せオーラ分けてもらいました。
私は恥ずかしげもなく「すきすき」って言ってくれる相方に恵まれないのですがw
好き好きって事あるごとに言ってくれるパートナーって幸せだと思う。
それって何より相手を安心させる言葉だと思う。
心がこもってなければ逆効果ですがw
うれしそうにオヨメさんについて語る彼の様子は、
ご主人が好きで好きでたまらないワンコのようでとても可愛かったと、ここにコッソリ書いておきます。
私も性分がどうしようもなく犬なので、あの隠しておけない感じに陥る感覚はよくわかるのです。
犬同士で恋愛状態に陥ると、よそさまにはちょっと見せられないくらいのお花畑が展開されてしまって、
それはそれで幸せで楽しいのです。
それでもくっつくのは、大抵ネコみたいな性分の殿方なんですがねー。
ネコみたいな性分の殿方だって可愛いんですが。
「なんでそこで意地張る?」みたいな可愛さが。
観ていて顔がほころんでしまうのは、やっぱり犬の性分な人なのじゃないかな。
なんてことを考えつつ、過ごした週末でございました。
虚構の世界もインターネットの中の世界も色々満載でございました。
そしてこれからまた一週間、がんばらないといかんのです。
はぁ。やだやだ。

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新宿は見ている 新宿にいる人を 包みこむ眼差しで コンクリートの硬さで 2011-10-29

新宿が震えてる 地響きを立てながら
新宿が暴れてる 新宿で暴れてる
新宿IN新宿 新宿IN新宿 
そして悲しそうな目をして新宿は叫んだ
渋谷は腐ってる池袋もだめさ
新宿はOK!元から腐ってる!
OK新宿 OK新宿 OK新宿 OK新宿
OK新宿(入江雅人&ピラニアンズ)

このCDを持ってる人がいたらぜひお友達になりたい。
本日は腐ってる渋谷で入江雅人の一人芝居。
この曲を初めて聞いたのは新宿、歌舞伎町あたりの、シアターモリエールという劇場だったと記憶しています。
(訂正:違う。多分シアタートップス。モリエールは初回公演だけだったかもしれない。)
もう、20年も前の話なんだって。びっくり。
当時の私は入江狂いでした。
入江雅人本人と握手してサインもらって、1週間正気に戻れなかったりしていました。
マセキ芸能に電話をかけて、「入江雅人のファンクラブないんですか!」と訴えたりもしていました。
(その後ファンクラブが出来たのだけれど、なぜか入らなかったという…なんで?私)
若いって、素晴らしい。
そして恥ずかしい。
そんなわけで、18年ぶりくらいの入江雅人一人芝居。
どうも一人芝居自体を去年までお休みしていたらしく、去年が7年ぶりの一人芝居だったとか。
このタイミングで復活してくれた入江さんに感謝してもしきれません。
今回のタイトルは「MY GREATEST HITS」。
まるでベスト盤のアルバムなタイトルになりそうなこのタイトル。
今までの演目のベストという位置づけの公演でございました。
初期公演の熱狂的な信者だった私は、初期の作品は自分で演じられるほどに覚えこんでいまして。。。
なんだか一気に10代の自分に戻ってしまったような錯覚を覚えたのです。
本人も事前から言っていたとおり、かなりの手直しが施されていましたが、
例えば、一発目の「穴」は、「あ~~~~」っていう台詞が私の中では大変なツボだったので残念。。。
と思ってみたり、ああ、書いててキモい。自分がキモい。
全体的に、20年前は出来たけど今の年齢だとなぁっていうところが削られてた気がしないでもないです。
しかし自分でも驚くほどネタ覚えててびっくり。
ほんっとに好きだったんだなぁ。。
初期の名作といえば、「メカカ」なわけですが、
メカカは本当に秀逸だなぁ。ダントツによかった。
すんごいくだらないのにちょっと感動しちゃって、最後にやっぱりくだらないあたりで落ちる。
その寒暖のつけかたが私はきっと大好きなんだなぁ。
その感動もなんていうの、ベタなんだ。すごーくベタ。
すごーくベタだからこそ、短編の中で安易にちょっとうるっと来てしまう。
そしてそこに外せないのが音楽。
彼の演出で使われる音楽が、なんだかとてもよい。
音楽に色々助けられているといえなくもないけれど、それは、
演出側の音楽のセレクトのセンスってことだと思う。
ここにこの音がかぶさるから感動してしまうっていうポイントがいくつもあるし、
彼の演出する舞台で流れていた曲を買い求めたこともある。
洋楽を聴かないこの私が持っている数少ない洋楽のCDは、大体そんな感じで手元にあったりする。
今日も「ああ、いいなぁ。」っていう曲がいくつかあったわけです。
曲のタイトルも歌っている人も分からないわけです。
買えない……!


一人芝居の入江雅人は、なんだかとても自由で楽しそうで、
何やったっていいんだ!俺ひとりだし!っていう身軽さが会場いっぱいに広がって、
それがとてもとても心地良いのです。
もともとはテレビのワンコーナーから始まった彼の一人芝居は、
だから芝居を観に行かない人でも楽しめるものだと思う。
さすがにすべて一人でやってるだけある感じのツメの甘さは否めないけれど、
それも含めて入江雅人一人芝居なのだ。
なんだこのファン根性丸出しの感想文は。
だってファンなんだもん。大好きなんだもん。仕方なーい。


昨日はとても面白い出会いをしました。
うちの商品を買ってくれて、そのあと再び店に遊びに来てくれたお客さんでした。
なんだか、SL狭いなぁ。。。と感じていた矢先に、
ほぼ同じだけの時間、まったく違うところでSLで遊んでいたその人とお話して、
うむ。やっぱりこういう出会いがあるから面白い。
なんて思ったりしました。
人と知り合うのはとても楽しいことです。
それがそののち、どういう事態になったとしても、
やっぱり人と知り合うのは楽しくて素敵なことだと思います。
今現在、私と仲良くしてくれているSLやRLの人たちもとっても大切、
でもやっぱり、それでもいつ何時でも新しい出会いには目を向けていたい。
そうしないと空気が淀んでしまうから。
自分の感性も感情も感覚も、腐っていってしまう気がするから。


そんな感じで、今週末は色々なことでイッパイの週末になりました。
まだ1日残ってるけど。
うっかり子供たちと約束してしまって、明日は素敵な金縛りを見に行く予定です。
これもまた、圧倒されてしまうんだろうなぁ。。

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カテゴリー: 日記

未来も思い出までもが、 ねじれてこんがらがっちゃった 2011-10-28

人はメビウス 希望や絶望までさえも
ねじれて輪っかになっちゃった「ほどくのよ」
ほどけその手で 未来も思い出までもが、
ねじれてこんがらがっちゃった

(メビウス荒野~絶望伝説エピソードI/特撮)

秋です。
本格的に苦手な季節の到来です。
あーやだやだ。
昨日は久しぶりに寝入りばなに悪夢を見てしまいました。
夢だからなんの脈絡もない。
しかしものすごい絶望を感じた瞬間に目が覚めるっていう。
私はこんなですが、結構子供のことは大事にしています。
夢の中で、唐突に子どもが目の前から消えました。
次の瞬間、子どもの命は風前の灯火。
映画ならば、テレビならば、「助かって!なんとかして!」っていう絶体絶命っぷり。
けれど、映画でもテレビでもない現実は、そこまで行ったらもう、助からない。
そこにいるのに触れられない、目の前にいるのに何も出来ない、
こういうのをきっと絶望って言うんだと思った。
そこで苦悩することも慌てることもなく、その事実を見せつけられた瞬間目が覚めました。
ああいやだいやだ。
秋はほんの少しのことでカンタンにメンタルのバランスが崩れるので嫌です。
原因は昨日の昼間。わかってるんだけど、なすすべなし。
不安になってしまうのは、今の自分の暮らしが大事だからでございまして。
常に流れて動いている世界だから、居心地のいい時がずーっと続くわけはない。
逆もまた然り。
今までの環境が居心地良すぎたんです。
かれこれ1年ちょっと、そういう環境で働いてきて、今それが崩れかけてる。
やっと治ったサボリ癖がこのへんで発症しないといいのですが、、、ね。
やっぱ勤める人は向いてないのかなぁ。なんてことも考えたり。
かといって自分で商売立ち上げる程の気概も興味もないのが困ったところ。
興味とかそんなレベルでお金を稼ぐ話してる場合じゃないんですが。
生活に直結する!直結する!
そんな感じで、実はかなりのダメージ食らってます。
ダメージの元が色恋じゃないあたり、2年前の私じゃ考えられないんだけど……。
今まさに恋愛中な人たちを眺めては「いいなぁ」って無責任に思ったりするのです。
自分にとっては過ぎ去ってしまった遠い過去だったりなんだりで、
まるで縁のない話だから思える「いいなぁ」なのです。
悩んだり泣いたり考え込んだりすることも楽しかったな、と思うのは、今悩んでないからだなw
ハマってしまったらしまったで、今よりさらに悩みを積み重ねることになる。
それはそれで、やっぱり楽しいのかもしれない。
どっぷり恋愛にはまると、世の中は天国か地獄になります。
そりゃーそりゃー甘美な世界でございます。
だって日常が消えるんだもの。
そんな恋愛、もう何年もしていないけれど、だからこそ「いいなぁ」って思うんだろう。
実際恋愛してても、そんな極端に心が振れるのは最初の3ヶ月くらいだと思いますがw
もしくは長い時間をかけて、天国から地獄へとゆっくり落ちて行くような。。。
そういうのもいいなぁと思いつつ、地に足のついた人間関係も求めてる。
望むだけなら無責任だっていいじゃない。
両極端だっていいじゃない。
願望は願望で蓋が出来るようになった頃から、天国と地獄なんて味あわなくなった気がします。

パティー・サワディー 愛って減っちゃうんだよ
パティー・サワディー 誰も言わないけど
(パティー・サワディー/特撮)

愛って減っちゃうんだろうか。
ずっとずっと一緒にいたら、愛が減って情が増えるの?
私はずっとずっと一緒にいて、増えていく情のほうが、
実は根強い愛の根っこなんじゃないかって気がして仕方がないです。

未来も思い出までもが、 ねじれてこんがらがっちゃった はコメントを受け付けていません
カテゴリー: 日記