DOOR
あいつらが簡単にやっちまう30回のセックスより、青春時代にグミ・チョコレート・パインを1回読むってことの方が俺にとっては価値があるのさ/大嫌い僕自身。わん!わんわん!犬人間
(十七歳 (…cutie girls don’t love me and punk.) )
青春って臭い。とにかく臭い。
ピュアなんです。表も裏も。どっちもまっすぐ。
相容れない両極端な葛藤に「うわあああああああああ」ってなっちゃう様子。
一言で言うなら「男の子」
こういうとこを上手に曖昧に濁していくとオトナになったりするのでしょう。
格好つけられない、不器用だから。っていうのが全体から漂ってくるのだけれど、その格好つけない格好悪さって結構格好いい。
「狙いすぎな感があって好きになれない」と評した人がいたけれど、曲を聴いていても狙ってる感は伺えない。
「Going Steady」の曲も嫌いではないけれど、Going Steady時代にはまだあった格好つける部分のようなものが、銀杏BOYZできれいにそぎ落とされた感じがする。
表現する力を身につけたという感じがする。
1回全部捨てて、開き直ったからこそのまっすぐ感が私は好きだ。
そのままずどーんとこちらに響いて来るその感覚が私は好きだ。
汚い言葉、綺麗な言葉、何かをありのままに表現しようとした時に、そこに使われる言葉が綺麗だろうが汚かろうが、それは関係がない。
それを表現するのにその言葉が選ばれた時点でそれはきっと必然なのだろ。
綺麗も汚いも、そこに歴然とあるものなのだから、隠しても仕方がない。
だってみんな持ってるでしょ?なんで隠す必要があるの?
そういう格好よさが、峯田氏にはあるのだと思います。
アツくて臭くてカッコ悪くてカッコイイ。そんな感じ。